吉田都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
英国ロイヤル・バレエ団で20年近くプリンシパルとして踊ってきたダンサーの、これまでと現在を綴ったエッセイ。
吉田さんのロイヤル・バレエ団引退公演を偶然見て、その美しさと高い表現力が印象に残っている。
それで、本書を読んでみることにした。
バレエにほとんどなじみがなかったので、いろいろなことが自分には新鮮だった。
ロイヤル・バレエの特色が、リアルな演技にあること。
引退公演の「ロミオとジュリエット」での可憐なジュリエットはこういう考えの下に表現されたのか、と納得。
身体感覚の表現のしかたも興味深い。
リフトは、男性ダンサーが腕の力で持ち上げるものではないという話があった。
たしかに、ふわっ -
Posted by ブクログ
吉田都さんの自伝。
最近バレエ鑑賞が趣味になりました。吉田都さんの現役時代のyoutube動画をみて、綺麗な舞だなと思い、読みはじめました。
茶道などの芸術に触れ、感性を養っていたのは表現者として素晴らしいなと思いました。また、日常生活の所作がバレエにも現れるため、エレガントであるように努力されていました。
ただ、ネットで見つけた吉田都さんのインタビューなどの方が一つの事象(バレエを始めた頃やイギリスのバレエ学校時代の話など)を深く掘り下げられていた気がしたのが残念です。
これから新国立劇場の監督として、さまざまな舞台に彩りを加えて頂くのを楽しみにしてます。