工藤順一のレビュー一覧

  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

     「国語専科教室」主催者である工藤順一氏による子どもの国語力を向上させる理論と方法を論じた新書。書く力を向上させる具体的な手法として「コボちゃん作文」を紹介、また理論として書くことと読むことの関係性、そして学校の国語教育や国語テストの弊害について独自の理論を展開する。

     学校における国語教育に対して、私自身ずっと違和を感じていた。国語授業で教える内容や考査問題が社会生活をより良く送ることにどれだけ寄与できているのか。本書におけるその答えは、「否」である。読書とは面白いから、題材に興味があるから、知りたいからというような「主観的な動機」で読まれるものであり、どこまでいってもそうあるべきもの。だ

    0
    2017年03月26日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    最近、我が子の様子や学校教育を見ていて思っていたことを理論的に言い当てておられて、とても共感を覚えました。この本の著者工藤先生のご示唆を参考に、自宅でできる範囲で我が子の国語教育に努めることができればと思いました。

    0
    2010年02月28日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    国語の意義を、自分の生を豊かにすることと定め、受験に囚われない真に実りある国語の伸ばし方を指南する一冊。読むことと書くことは別のことではなく通底している。試験対策という名目で子供の意欲を削いではならない。

    0
    2025年10月25日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    国語の現状がよく理解できました。といいうか、自分の時代もそうっだったのか。なにも疑問をもたず、今までいたなんて。
    作文ができる=国語ができるというわけではない。点数を取るための作文よりも、読み手のために書く作文を子どもにはおしえていきたい。点数も必要だけど…。

    0
    2014年03月08日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    「真に読み、書くことのできる力」が「自分の頭で考える力」「現実に立ち向かう力」になる。
    とても説得力のある著書。

    家庭でも試すことのできる例がたくさん紹介されていたので、実践してみよう。

    0
    2013年02月10日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    日本語という母語をきちんと身に付けること。
    それは「現実を変えてみたいという切実な問題意識」を持ち行動するため。

    私が本書から受け取ったメッセージ。

    コボちゃん作文など自分でも今すぐ試してみたくなる教育法から、各段階におけるブックリストなど有用な内容がたくさんあります。

    新書なので量もそれほどなくサクサク読めるお勧めの本です。

    0
    2011年03月27日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    自分への刺激として読んでみたけれど、読んでいて結構面白かったです。文章が飛躍しやすい私には結構初歩的な文章構成の参考になりました

    0
    2010年01月26日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    その人が使うことばの質が、その人の人生と世界の質を決めていく。読み書き、すなわち国語を学習するということは、それと直結しているのだとか。某私立中学校の「過去問」が良問の例として提示されているが、歯が立たなかった。

    0
    2011年08月03日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    子どもに対する国語(読解(というより読書かな)・書き方)の教え方に始まって、国語教育論へ。帯の通りにみるみる国語力がつくような本だとは思わないけど、何も考えずに子どもを学校や塾にやるだけではなく、将来何が必要か(本の中身を理解できること、それを表現すること、現実を変えるために使えるようにすること、等)を考えて子どもを育てる必要があると感じた。

    0
    2009年10月04日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    国語はできなかったけど、これからできるようになれないか、読んでみた。
    読解テストは、今読んでも難しすぎて、この問題ができる子どもには到底太刀打ちできないな、と。
    言語化能力、すごい大人になってから大事って知ったけど、
    やっぱできる人は子どもの時から得意なんだろうと思ってしまう。
    書かれている身に付けるべき国語能力みたいなのは、自分にはかなり厳しすぎると感じてしまう。
    それでもやっぱり、国語能力大事。人間社会で共生する手段だからなー。普段何気なく使っている言語、大人になったらテストされることもないし、でも実は理解度合が人によってほんとうに違うんだろうな。面接とかで受かる受からないって、実は国語力

    0
    2023年08月15日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    少し古めの本。現代の子供たちは、文章に触れるということから遠くなっていると思う。略しすぎる略語など。

    0
    2022年11月29日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    ---書くことに習熟させるには,まず書くことが苦にならないくらいに書き慣れる---
    この本には本当の意味の国語好きになるヒントがいっぱい隠されている。受験国語でも,教科書国語でもない。国語の学び方が書いてある。そのひとつの例はコボちゃん作文だ。コボちゃんという読売新聞の4コマ漫画を利用して,その内容を短作文を書かせる。これが客観描写の訓練になる。なぜ効果的か。内容を理解していないとこれは書けないのだ。絵だけを見ていても,字面を追っているだけでも書けない。これはもう明日の授業に使える。

    ---文章とはまず,最初の他者あるいは読者である自分を納得させるものである---
    自分が納得していないのに,

    0
    2019年01月04日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    92ページ
     この国では文旨ということばとともに、教養ということばもまた死語になりつつあるのです。
      ◆文旨→文盲

    122ページ
     本格的にはそちらの方で専門書を当たることです。、
      ◆。、→。

    0
    2011年06月25日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    本を読まない、作文が書けない子どもたち―その「失語」的情況の中で、読むこと・書くことをどう教えたらいいのか?
    本当の国語力を引き出す実践的で効果のある方法を説く。

    [ 目次 ]
    第1章 書くこと(書くことに関する子どもたちの現状;実践的な二つの道具の工夫;コボちゃん作文 ほか)
    第2章 読むこと(学校での読みの現状;塾での読み;読み書きをめぐるアンバランスが何をもたらしているか ほか)
    第3章 読解力とは何か―学童期における読解能力と能力判定の問題(二つの事例;「文章が読める」とは?;「読解問題ができる」とは? ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆

    0
    2010年12月18日
  • 国語のできる子どもを育てる

    Posted by ブクログ

    子どもに、どうやって書かせる練習をさせるのか?
    著者は、そのためにコボちゃんのマンガを記述することをすすめている。

    やってみるとわかるが、話のオチまでを明確に記述することは
    大人でも案外むづかしい。
    これは確かに子どもが面白がるし、良い訓練になった。終わりのほうに載っていた、麻布中の入試問題に対する解説も、なるほどーと思いました。

    0
    2009年10月04日