前川修満のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトル通り、会計士の目からみた各会社の実態を財務諸表から紐解いていく本。簡単な会計的な背景知識の整理とともに、実際の事例を通して活用事例を紹介してくれるほんは非常にありがたい。
<メモ>
・ソニーのように利益の二倍もの法人税が支払われている場合、100未満の子会社では巨額の黒字が計上され、多額の法人税負担が生じるため、総額の利益額に対して多額の税負担が生じている見立てになることがわかる。
・東芝の事例。工事進行基準が適用される場合、実態が外部から把握しづらいく見積もりが改ざんされることにより、実態とかけ離れた利益額が計上されることになってしまうことがある。
本当は50%しか計上できないのに -
Posted by ブクログ
公認会計士の著者が最近話題となった東芝や大塚家具のような企業の財務諸表からニュースとなった話題を分析した一冊。
会計の知識がなくても、わかりやすく解説されており、非常に勉強になりました。
ニュースではわからないことも財務諸表から読み取れることが多くあることは本書を読んで一番感じたことですし、キーエンスのように名前をあまり知られていない優良企業も財務諸表からわかることには驚きでした。
数字は嘘をつかないとよく言いますが、本書では随所にそのことを感じました。かつ、日本の企業活動の今後、そして経営において大切なものは何かについても考えさせられる一冊でした。
ただ、本書は本の上部がアンカット仕様 -
Posted by ブクログ
スイスイと読みやすいレベル感で、2-3時間くらいで読み切れる内容です。上手く纏まっています。
経理・財務系の新人が入門書として初めに読む本としては良いと思いますが、経験のある方にとっては簡単すぎる内容かもしれません。
なお、分析に使っているデータは古い(2015年時点)ものとなっていますが、取り上げられている会社の歩みと変遷を執筆時点までは振り返ることが出来るので、この本の内容に加えて自分で最新のデータまで調べて見ていけば、効率よく情報をアップデート出来るのかなと思います。財務諸表の見方もこの本を一読しておけば、簡単な箇所はわかるようになっていると思います。