高橋大輔のレビュー一覧

  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    ネタバレ

    タイトル、そして著者の名前(高橋大輔)から、なんかイロモノっぽく思ってしまうけど(俺もそうでした。さーせん)、エエ意味でがっつり裏切られる傑作ノンフィクション。

    映画化もされた新田次郎の名作山岳小説「剱岳 点の記」で、主人公らが剱岳に登頂、四島三角点を設置した際、彼らは奉納されたと思われる剣と錫杖を発見している。これは実話であり、では明治の測量技師たちより先に、つまり剱岳のファーストクライマーとは誰だったのか?
    を探るのが、この本の主題である。

    さらに著者は、誰が?だけでなく、ファーストクライムの5W1Hを全て解明すべく、資料を漁り仮説を立てて、現場検証し、仮説が崩れたり疑問が出たら、

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    2022年01月20日
  • 最高におもしろい人生の引き寄せ方

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    この本を読んで
    なぜ自分は「旅」が好きなのか気づいた気がする

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    自分にとって「旅」とは「生き方」である。

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    2021年07月15日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    ネタバレ

    新田次郎が書いた有名な!?「剣岳・点の記」にも出てきますが、明治時代に剣岳の測量に入った人よりも先に
    剣岳山頂に登った人がいる・・ということを聞いた冒険家が、誰が、いつ、なんのために、どこから、のぼったのかを調査、検証、するまでのドキュメンタリーです。

    山を登ることは、自分との闘い、とか、達成感を味わいたいとか、人さまざまなのでしょうが、立山は、富士山、白山と並ぶ霊峰で、昔から山に神々が宿り、生命の誕生と終わり、そしてあの世があるとし、特に剣岳は、江戸時代から地獄の山として入山禁止になっていました。見るからに険しく、危険な鎖場がある山です。だからこそ、山登りには、魅力的な山なのでしょうね。

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    2021年01月15日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    前人未踏とされてきた剱岳には、錫杖と鉄剣が残されていた。一体、いつ、誰が?深田久弥の百名山でも印象的に描かれる謎に挑む本書、非常に面白かったです。

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    2020年11月24日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    山って無機質なものではなく、山岳信仰といった崇高なもの。
    「山」に宗教の「宗」で、「崇」となるのもつながりがあるのかも。
    剱岳に登ってみたくなったけど、カニのたてばい、よこばいが怖いので登頂できなさそう。

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    2020年10月08日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    ロビンソンクルーソー、間宮林蔵、鳥島等、
    独特の視点で探検を続ける作者。
    過酷な環境下での冒険、探検をする訳では無いが(失礼しました。そのような環境も勿論あると思いますが。)、何かを発見・発掘する視点が独特です。
    今回も新田次郎氏で綴られた、剱岳の誰が何のためにどこから、いつ、など5W1Hに沿って調べて行きます。
    地道に地道に調べていく姿は私は好きです。
    もっと評価されるべき。

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    2020年09月29日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    測量のために剱岳初登頂を目指した明治陸軍隊が山頂で見つけた平安期の仏教法具を見つけたところから始まるファーストクライマー探し。仮説や推論の妥当性はその道の研究者に委ねるとして、リアル歴史推理小説みたいな感じで読みました。

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    2024年09月09日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    1907年未踏峰とされていた剱岳の登頂に成功した者が見つけた古代の仏具、錫杖頭と鉄剣は誰がいつ、何のためにどうやって登頂して残したのか?
    そのミステリーを解く旅の物語。
    最近剱岳登頂を果たしただけに、とても興味深く、著者が考える早月尾根コースも登ってみたくなりました。
    今ではハシゴや鎖、アイゼンなど安全のために登りやすくなっている剱岳は、そんな物のない時代は空身で登るだけでも大変な山だったと思う。
    疑問を解き明かすために何度も剱岳へ登り、果ては道なき道を登って推理していった作者の執念の記録である。

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    2023年09月20日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    「劒岳ー点の記」は明治時代に未踏峰であった剱岳に登頂を果たし測量「点」を設置する話であった.点の記にインパクトを与えているのは,「ようやく剱岳山頂に登頂を果たしたら,そこで大昔の金属製の錫杖頭と鉄剣を発見してしまった」エピソードである.
    本書は,これら仏具を一体誰が,いつ,なぜ,どのルートを通って,どのようにして,どこに(山頂付近,という以外に正確な記録が残っていない)置いたのか?という5W1Hを明らかにしていく記録である.
    著者はこれまでロビンソンクルーソーのモデルとなった実在の人物が,実際に孤島生活で居住していた住居跡を発見するなどの冒険家であり,今回のお題も丁寧な調査と踏査を重ねて答えに

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    2022年02月27日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    剣岳に纏わるミステリーを検証した本。著者は探検家。
    著者の本はこれまで何冊か読んだが、毎回面白いテーマで読んでいて楽しくなる。この本では、明治時代の国の測量隊が未踏峰とされていた剣岳に登ってみたら、実は未踏峰ではなく、そこには古い刀が置いてあったという歴史ミステリーを、著者独自の視点で検証している。剣岳に初めて登頂したのは、いつ、誰が、どのように行ったのかがテーマ。著者の剣岳登頂体験や過去の登山史、登山ルートの検証等を行い、先人達が取ったルートを検証しており、後半はやや解説が諄い部分もあったが、大変面白く読めた。ひとつの山にも多くの歴史、物語があり、多くの人達の記録がある。記録を残してくれたか

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    2021年09月04日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    剱岳の登山に関して、平安時代と明治時代のそれぞれの登山者に共通点を見出した著書の喜びがあふれた著書だ.多くの資料や関係者の証言から平安時代に最初の踏破がなされ、錫杖頭と鉄剣が残され、それらが明治時代に発見された.時代を超えたロマンが感じられる.

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    2021年04月03日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    新田次郎の「剱岳」で紹介されている、未踏峰といわれていた剱岳の山頂で発見された錫杖頭と剱の由来を追うノンフィクション。

    前半の展開が重めで、後半の展開が早いと感じたのは、著者が狙った構成なのか?最終盤は決め打ちの連続で、強引な気さえ。前半の重いところは、いろいろな可能性を考察、剱岳だけでなく平安期から現代まで、日本人にとって山はどんな存在なのか、という点も詳しく、なかなか興味深い。

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    2020年12月17日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    ネタバレ

    山ガールの後輩が、「面白かったです」と勧めてくれた本。
    でもって、私達の仲人さんも登場するらしいので、年賀状を書く前に読む。

    明治の終わりころ、日本地図の空白地帯をなくすために、陸軍の測量部は登頂不可能と言われていた劔岳に向かう。
    しかし、苦労の末頂上に着いたら、そこに平安時代の仏具(錫杖頭と鉄剣)が置かれていた。
    一体いつ、誰が、この場所にきてこれを置いたのか。

    登山素人の私からすると、どこから登ってどのルートを選んだかなんてどうでもいいような気がした。
    だって山でしょ?
    360度どこから登ってもいいんじゃないの?

    山とはそうものではない。
    準備もしないで登れば命がない。

    なのになぜ

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    2020年12月13日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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     剱岳「点の記」ならぬ「線の記」である。明治40年に陸軍の測量隊が「初登頂」に成功したかに見えたが、山頂で錫杖頭と鉄剣が発見された。鑑定すると平安時代のものらしい。

     いったい誰がそこにおいたのか。この初登頂ミステリーに探検家高橋大輔が挑む。もちろん、フィギアスケート選手ではなく「探検家」である。彼はいう、「探検はそこに眠る秘話を解き明かすものでなければならない」と。また5W1H(いつ、誰が、どうのように、どの、どこに、なぜ)、これらはそれ全体として一つの物語でなければならないと。
     
     そして、数多くの文献と幾度もの現地調査により、信仰対象としての剱岳の姿が見えてくる。果たして謎は解き明か

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    2020年11月12日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    映画『剱岳』を見て、地図の空白地帯を埋めるべく決死の覚悟で登った隊が遠い昔に山伏が奉納したらしきものを見つけた、という逸話を知った。その山伏はどうやって登ったのだろうというのは当然抱くであろう疑問だが、映画にも原作にも答えはない。
    その答えを追求したという本を本屋さんで見かけて、もうそのまま買って読み始めた。
    …面白かったことは面白かったが、途中からどうもはぐらかされているようなピンとこないかんじがあったことは否めない。ちょうど読み終わってしばらくしてから書評が出始めて見てみるとほぼ絶賛に近く、僕が読み取れなかったようなことが書いてあって感心した…がやっぱりピンとはこないままだ。まぁまた縁があ

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    2020年10月05日
  • 最高におもしろい人生の引き寄せ方

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    迷ったらおもしろい方を選べ
    不幸を背負おうとする者に不幸は存在しない→何があっても乗り越えていく
    など響いた

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    2025年11月03日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    小説「剱岳」で描かれた初登頂争い。だが、登ってみたら仏具があり初登頂ではなかったというところから、その初登頂者、いつ、どのルートでなどを追ってるるポタージュ。
    なかなか説得力のある考察で面白かった。

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    2024年08月08日
  • 最高におもしろい人生の引き寄せ方

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    2022.08.34 さら読み

    探検家さんの本。
    衝撃、感動、興奮
    この3つの言葉が、目立つ本かな。

    お前の人生は面白いか
    今、面白いか
    ってすごく、問い詰められてるような感じ。
    キラキラしすぎて眩しくて、私自身をなんだか否定されてるような気分に。。。
    えぇ、私の問題です。
    いつでも、面白く、楽しくがモットーだけど、ちょっと今は気分低迷気味の私にはちょっとしんどかった。読むタイミングを間違えた。
    前に、私の人生つまらなさそうって言われたことを思い出して、更に凹む。
    毎日楽しんでたけど、その言葉で、あー私の楽しいや面白いは、他人にとってはつまらないんだなぁと思うと少し切なくて
    だから、面白い

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    2022年08月31日
  • 最高におもしろい人生の引き寄せ方

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    この手の本はテンションが上がる。ちょっとだけ真似したくなる。

    ふと 探検と冒険の違いってなんだろう
    ケンの違いらしい 検は調べる 険はけわしいことをする危険を冒す だとすると探検の方が理知的で対象が限られる感じがする

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    2022年07月18日
  • 剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む

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    前人未到の剱岳に平安時代に登った人達がいる、という謎に歴史好きとしてはすぐに引き込まれた。著者が入念な資料による下調べをしつつ、何度も何度も実際に山に登るという行動力がすごい。5W1Hの仮説をたてつつ、それを随時修正しながら答えに辿り着くというアプローチも面白い。私は山や立山の地名に疎いので、本にも登場するNHKの番組を見ながら本を読むことで現地のイメージを膨らませる事ができてよかった。が、最後で明治時代と平安後期を開国の時代として共通の視点で見ているのはやや疑問かも。

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    2022年05月05日