徳本栄一郎のレビュー一覧

  • エンペラー・ファイル 天皇三代の情報戦争

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    【私は、戦後の昭和天皇が駆り立てられるように国際情勢のインテリジェンスを求めたのは、情報を持たずに国を崩壊させたことへの悔悟の念だったのではと述べた。だが、それと同じく、いや、それ以上に思い知らされたのが、自分の意思で判断し、行動する力の大切さではなかったか】(文中より引用)

    昭和・平成・令和と三代にわたって続けられた皇室と国際情報綱の関係に光を当てた作品。公文書や私信を丁寧に紐解きながら、知られざる戦後史の内幕を描いていきます。著者は、英国ロイター通信の特派員としても活躍した徳本栄一郎。

    まだまだ戦後史って興味深い側面が残されているなぁと感じた一冊。国際社会の生の情報を入手しようとする昭

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    2020年03月16日
  • メタル・トレーダー

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    某総合商社の簿外取引に絡む巨額損失の裏に隠されていた闇のマーケット支配者の存在。実際に起きた事件がモチーフ。ただし、小説と実際の事件との一致は「それは全て偶然だ。この世には、時として想像もできない偶然が重なることがあるものだ。」。この事件が本当に実話だとしたら、金融市場は相当に恐ろしい場所です。

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    2010年03月16日
  • メタル・トレーダー

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    エンターテインメントとしての定番の味付けは施されているものの、中心となるストーリはシンプルでわかりやすく、読みやすい。色々な読み方ができると思うが、僕が一番印象に残ったのは、最初は小さかった損失を隠すために始めた背信が、段々にその傷口を広げていく中で、否応なしに泥まみれとなり、破滅していくトレーダーの姿だ。

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    2018年10月14日
  • メタル・トレーダー

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    ネタバレ

    とにかくやたらと「胸がツンと上を向いて」いるし、漫画のようにやたら語尾に「!」や促音「っ」がつく。(cf.「どうして分かるんですかっ」)。簿外でもオモテでも差益を稼ぐ仕組みがどうもわからないが、要するにユダヤの陰謀めいた話。

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    2011年01月28日