鈴木沙織のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夢をテーマにした作品はいくつか浮かぶけど、まさか夢を売る側・作る側のストーリーは初めてかも。
設定もキャラクターも和気藹々として面白かった!一緒に働いたらため息が出るかもと思うキャラはいても、悪意で相手を貶めるようなキャラが登場しないのがまた良い。
愛すべき人物がとても多いのも魅力的!
「五 . 夢師の定期総会」と「六 . 今月のベストセラー賞」の項目が特に好き。作り手の" 五人の伝説の夢師 "の関係性や性格が垣間見える気がした。
所々に勇気づけられる言葉が散りばめられている、気がする!肩にそっと手を置いて、大丈夫だよって言ってくれているような。
軍隊にいた時のことに -
Posted by ブクログ
クラウドファンディングで出版資金を集めて2020年に韓国出版され、ベストセラーになったデビュー作
日本語訳も今年出版されたので期待して読んだ
夢を売る百貨店のオーナーはドルグート
願いが叶ってこの百貨店で働き始めた ペニー が主人公
ドラえもんのポケットのように 夢を売る百貨店だ
将来なってみたい目標なども夢だし、夜寝ている時に見るのも夢だが
この百貨店で売っているのは、寝ている時に見る夢だ
夢を作るクリエイターもいて、その作品の特徴もクリエイターによって個性がある
悪夢もある
また、この百貨店で働く人々や夢を買いに来る人々のキャラクターもそれぞれ興味深い
現実の人生があってこそ、求める夢があ -
Posted by ブクログ
「他人の夢ほどつまらないものはない」と昔誰かが言っていたのを聞いてから、なるべく自分の夢は他人に話さないようにしていた。しかし、世の中、結構夢の話が好きな人が存在することを知っている。
本書では"夢"が主役。内容を話さないどころか、〇〇のような夢を見たい等という要望を客側が持っている。
お代は"夢値"という夢を見終わった後の様々な感情で支払われ、客達は自分が百貨店で夢を買ったことも覚えていないという仕組み。
私は悪夢はやはり御遠慮願いたい。
あえて悪夢を買いたい人というのが存在するところが凄い。
確かに目覚めたとき、ああ、夢で良かった…ε-(´∀`;