有馬哲夫のレビュー一覧

  • NHK受信料の研究(新潮新書)
    今の当たり前を疑う歴史学、素晴らしい歴史研究です。
    放送史研究の第一人者、有馬先生の真骨頂だと思います。

    自分は民放をほとんど観ないのでNHKに受信料を払うのはやぶさかではないのですが(民放チューナーいらない)、観ない人が仰るようにニュース以外、スクランブル化でいいのではないかと思います。今の番組...続きを読む
  • 日本人はなぜ自虐的になったのか―占領とWGIP―(新潮新書)
    右寄り左寄りを正しく知るために読んでおくべき一冊。基本的に世の中は左寄りだということは、薄々感じている人が増えているように感じるので。
  • 原爆 私たちは何も知らなかった(新潮新書)
    米国が落としたとされる原爆。けれど製作には米国だけでなく、英国、カナダも加わっていた。当初、日本に投下する計画はなかったものの、紆余曲折の末、特に大統領がルーズベルトから人種差別主義者であるトルーマンに変わったことで、方針が転換される。
    投下するにしても、人のいない場所、軍需施設のある場所、人口の多...続きを読む
  • こうして歴史問題は捏造される(新潮新書)
    第一次資料の読み方、証言の捉え方等、研究の本道を説き、慰安婦、南京事件等に関する客観的事実を解説。イデオロギーに依らず、謙虚に歴史を見つめる作法を提示する。

    歴史を研究する上での基本的な作法が詳しく書かれている。そもそも歴史のとらえ方が違うのだから、中国が南京事件に言及し、韓国が慰安婦・徴用工問題...続きを読む
  • 大本営参謀は戦後何と戦ったのか
    河辺、有末、服部卓四郎、辰巳そして辻正信。彼らもと参謀が戦後も活発に活動し、今まで想像していた以上に戦後日本の形が作られる際に影響力を行使してきた事に驚く。また、特に辻正信氏は時に見せる鋭い分析力(特に訪ソ後の報告)と行きすぎた発想の同居で評価しかねる。ただし、後書きにある筆者の主張(というか現状分...続きを読む
  • 「スイス諜報網」の日米終戦工作―ポツダム宣言はなぜ受けいれられたか―
    【終戦への底流】日本が敗戦に到るまでの日米間の交渉において,決定的な役割を果たしたスイス諜報網。終戦の条件やタイミングに関し,いかなるルートを通じて意思疎通がなされたのかを,日本だけではなく,欧米の資料にも当たって発掘した作品です。著者は,『日本テレビとCIA』等,終戦期に関する優れたノンフィクショ...続きを読む
  • こうして歴史問題は捏造される(新潮新書)
    占領軍の民間情報教育局は、戦争裁判を日本人に受け入れさせるウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムを実施した。

    NHKの「決断なき原爆投下」も、証拠資料を表面的にあさっただけのもので、まったく信用できない。トルーマンの日記は、彼が自己弁護のために書いたものであることを見過ごすべきではない。
  • ディズニーの魔法
    読みやすく、わかりやすい、ディズニー好きはぜひ読んでおきたい新書。決してマニア向け書籍ではなく、ディズニーの長編アニメを見たことがある人にさっと読んでもらいたい。

    昔ながらの「童話」をアニメにしてきたディズニー。そのもともとの「童話」と「ディズニーアニメーション」の違いを見直すことで、ディズニーが...続きを読む
  • 児玉誉士夫 巨魁の昭和史

    戦後昭和史の闇

    有馬教授の仕事にはいつも敬服します。本作もこれまで謎に包まれていた児玉誉士夫という人物の輪郭をかなり明瞭に描いていて勉強になりました。そして岸信介をはじめ戦後の政治のほとんどがアメリカからもたらされる秘密のカネによって動かされているという事実に驚愕します。
    そして本書で有馬教授は児玉誉士夫を通じて...続きを読む
  • ディズニーの魔法
     新書は難しそうだし 苦手意識が
     高かったのですが、今回興味のある
     ディズニ-アニメ-ションについての
     お話だったので楽しく読めました。

     原作のお話をどのように、
     ディズニ-の魔法で愛のある物語に
     かえたのか そしてそれが何故今や
     原作よりもメジャ-になっているのか。

     読み進めて...続きを読む
  • 原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史―
    フクシマ論の中で、「原子力の父」とされる正力松太郎についての引用がいくつかあり、原発導入の経緯、歴史的背景に興味があり読んでみました。
    歴史には、興味がある方なのですが、戦後の近代日本史をあまりに知らない自分に驚いたと共に面白さにも驚きました。
    国、企業、組織、人の腹の探り合い、駆け引き、筆者も言っ...続きを読む
  • 大本営参謀は戦後何と戦ったのか
    ●:引用

    戦後の地下活動に関しては、大本営参謀本部の方針、目的(日本兵の山西省残留、日本義勇軍など)があって、各組織(各機関、中野学校、残置諜者など)はそれにしたがって活動していたのではないか。

    ●GHQは終戦まもなく宇垣と取引をした。宇垣が、宇垣派の将軍に、アメリカの占領に協力するように説得す...続きを読む
  • ディズニーの魔法
     著者は早稲田のメディア論の先生。以前(震災より前),『原発・正力・CIA 機密文書で読む昭和裏面史』を読んで,著者の緻密な分析に感心したが,ディスニー本もいろいろ書いてるらしくて驚いた。
     本書は,今や原作より身近なディスニークラシックスの数々を,元になった童話と引き比べ,ディズニーが何を目的に,...続きを読む
  • 原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史―
    原爆投下後10年で原子力平和利用博覧会が開催された。今現在、福島の事故から8ヶ月で原発推進を政府が表明する。日本という国はつくづく不思議だ。誰のためにそうするのか?戦後日本という国の枠組みが出来ていないうちに、正力松太郎やらがルールを作った。それが今の日本だ。あれから、60年以上立つのに時代遅れのル...続きを読む
  • 大本営参謀は戦後何と戦ったのか
    戦後占領期の日本で、旧日本軍の幹部や大本営参謀たちが再軍備に向けて暗躍する様子を公開されたアメリカの公文書から明らかにしている。マッカーサー、ウィロビー、ダレスらの占領者に取り入ったり、ソビエト、中国、アメリカのトリプルエージェントだったりと、まるでスパイ小説のようだか、これが、今日まで続くアメリカ...続きを読む
  • 原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史―
    日本に原子力が導入された経緯とそこに暗躍する人々。いまや秘密でもなんでもない正力松太郎とCIAの関係が米国の外交資料をもとに明らかにされている。まさにタイムリーなネタ満載でおもしろい。
  • 原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史―
    原発政策のゆがみがどのように生じてきたか、見えてくる。事故時の補償を考えると一企業が運営してはいけないものが、その他の事情で押し切られた。
  • 中傷と陰謀―アメリカ大統領選狂騒史―
    [ 内容 ]
    どこにでもいそうな凡人が、いかにして「世界一の権力者」に仕立て上げられるのか。
    鍵を握るのは政策ではなく、選挙参謀の戦略である。
    誹謗中傷、あら探し、映像トリック等何でもあり。
    テレビ時代のアメリカ大統領選挙は、メディアを駆使した壮大な足の引っ張り合い、ネガティヴ・キャンペーンの歴史だ...続きを読む
  • ディズニーの魔法
    子供のころ絵本で読んでいた白雪姫やシンデレラが、そう言えばディズニー映画とちょっと違ったなぁ…と読んでいてところどころ思い出しました。

    特に白雪姫に出てくるお妃が用意した綺麗な紐。
    絵本の挿絵まで思い出してすごく懐かしかったです。

    他には眠り姫、ピノキオ、リトルマーメイド、美女と野獣など。
    グリ...続きを読む
  • ディズニーの魔法
    ディズニーの名作映画の原作は実は恐い!!
    そんな作品をファンタジーに変えたディズニーの工夫がわかります!!