廣宮孝信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ良書。 著者は廣宮孝信。
是非とも読んで欲しい。
そしてこの主張に矛盾があるならばを教えて欲しい。
僕の頭じゃ本書の主張を否定できませんでした。
否定できないが、世の中に同様の主張が広まっていないという現実。
なんなんだ、これでもやっぱり借金は返さないといけないの?誰か教えて下さい。
買ってから読まずに放置してしまったが、
むしろ選挙前の今で良かった。
大事なのは国の借金を減らすことでなく、
何に使って、それが何の役に立つか。
GDPを伸ばせるか。
高校の政経の授業で国民一人当たりの借金は数億円とか言われ絶望したが、
この本読んでだいぶ見方が変わった。
【備忘録】 -
Posted by ブクログ
TPPについては、賛成論と反対論が未だに交わることなく論戦が繰り広げられている。
興味深いことは、TPP反対論者は具体的な数字をあげてくるのに対して、賛成論者は「第三の開国」「乗り遅れるな」等々のイメージ戦略で戦っている点。
なぜ、TPP賛成論者はイメージ戦略に依拠するのか。
この書は、TPPによりメリットを受ける人々が誰か。デメリットを受ける人々が誰かという視点から整理されており、このことが「なぜ、TPP賛成論者はイメージ戦略に依拠するのか」という問いに対する答えになっている。つまり、TPPにより利益を得るものは、企業であり国民ではないということだ。
本書の主張を一言で要約するならば -
Posted by ブクログ
国債は日本国の借金なので減らさなければいけない、という議論が昔からなされてきているので、タイトルの「国債を刷れ」には驚きました。しかし国債は日本国民にとっては資産であり、外国人の保有が少ない日本は正常であるという考え方は、斬新なものでした。
今まで多くの破産本が出ていますが、破産を煽るために都合の良いデータばかりが紹介されているようにも思います。皆が国債を減らそうと躍起になっている時に、それと異なる説を展開することは大変なことだと思います。その為には、著者の準備は大変なものだと思います、私も彼の考え方を理解したいと思いました。
以下はためになったポイントです。
・2007年の民間金 -
Posted by ブクログ
自分はTPPに漠然と賛成の考えだったが、反対派の意見も知ってから改めて自分の意見を出したいと思い購入しました。
自分がTPPに賛成していたのは、よくある「農業よりも経済」という意見に賛同していたからです。しかし、この本が最も訴えていることは「農業はTPPの問題の一つにすぎない」ということです。マスコミでは農業ばかりが焦点にあてられていますが、TPPはEPAやFTAと違い、原則すべての貿易障壁は撤廃です。そのために雇用や労働基準も海外の日本より低い基準に合わせざるを得ない。また、海外の安い労働賃金を武器に日本企業に大打撃を与える。さらに政府調達も海外の企業と競合になり、賃金の高い日本の地方企業は -
Posted by ブクログ
なにかと話題に上ることが多くなったTPP。でもその内実はほとんど議論されたことがないように思います。
前回読んだ「TPP反対の大義」では主に農業の視点からTPPを見ていましたが、この本では農業はもとより、それ以外の部分も紹介されます。
TPPというのは「お互いに貿易や調達で制限を設けない」というのが主眼になるため、一度加盟すると、「大きな国になるような」イメージになる、と。ECを連想すると解りやすい、とします。
つまり、日本独自に何かを規制する、というのは農業分野に限らず、非常に難しくなるそうです。
例えば、地方公共団体発注業務はTPP加入国同志であれば金額の制限はありますがほぼ自由 -
Posted by ブクログ
短いながらTPPについて網羅的に学べる良書。「TPPって何?」というレベルの人でも本書を読めば一通り問題点を把握できるようになっています。
タイトルからも分かる通りTPPについて反対の立場から述べた本ですが、推進派にとってのTPPのメリットについてもキッチリ押さえてあるのは好印象でした。
特に面白いのは、TPPによって「外国生産の日本製品」が逆輸入される危険性について述べていることと、地域経済とTPPの関係について考察している点です。また、TPPと農家への戸別補償が両立不可能であることも指摘していて、この一点からだけでも民主党政権が深い考えもなくTPPに飛びついていることが明確になりました。