伊藤左千夫のレビュー一覧

  • 野菊の墓
    なんで今まで読んでこなかったのだろう。
    求めていた話がここにあった。
    1900年代発表なのも驚き。
    似た雰囲気の作品があればそれも読みたい。
  • 野菊の墓
    正岡子規に師事していた伊藤左千夫
    酪農家でもあった
    写生の人。

    表現せずには生きられない
    文学は道楽ではない「去年」
    八女との食卓。生活と文学。
  • 野菊の墓
    何度読んでも味わいのある素晴らしい名作だと改めて思いました。
    最初に読んだのは、中学生の頃だったと思います。大泣きしました。何と悲しいお話なのだろうと思いました。その後も何度か読み今回。情景描写の美しさ、格調のある文章等読みつがれる理由がよくわらりました。
    時を戻すことはできない。その時々を悔いなく...続きを読む
  • 野菊の墓
    久々にこんなにピュアな恋愛小説読んだ…。この時代を生きたことはない筈なのになんかリアル。伊藤佐千夫の作品にぐっと興味が湧いた。

    終始主人公視点で進むのだけど、民子を礼賛する言葉はほとんど内面に関するもの。外見や性愛に囚われない、イノセントな恋愛だということを示してる。主人公の愛情はヒロインが他人の...続きを読む
  • 野菊の墓
    こんなにも綺麗で胸の詰まる恋ってあるのか。一度は体験してみたいけど立ち直る自信は…ねぇ……

    政夫さんの精神力には見習うべきものがあります。言葉選びも素晴らしい。相手を想う気持ちに長けてますね。
  • 野菊の墓
    兄嫁なんだアイツ絶対に許さねぇ!

    幼さの残る二人が、周りから「デキてんじゃないの?」と言われた途端に意識して恋に落ちてしまうっていうのがなんともリアルで可愛くて良かった。
    映画版はきっとラストが改変されてハッピーエンドだろうと信じてたんですけど、やっぱり民子は死ぬんですね。つら……
  • 野菊の墓
    子供だましの様な純情話に年甲斐もなく涙がこぼれそうになった。こぼれたのでは無い。そうになったのだ。「民子は死ぬのが本望だ」民の今わのきわ
  • 野菊の墓
    「民さんは野菊のような人だ。」「政夫さんは野菊がお好きですか?」「僕、大好きさ。」このシーンが一番好きです。
  • 野菊の墓

    野菊の墓

    急に思い立ち、
    恐らく30年以上振りに読みました。

    これほど好きになった人が今までいただろうか。
    いや結ばれなかったからそう思うのか。
    久々にいい涙を流しました。
  • 野菊の墓
    言わずと知れた純愛物語。時代の持つ理不尽さもあるけれど、声に出して読みたくなるような綺麗な日本語。伊藤左千夫は歌人だからか言葉のリズムが心地よい。
  • 野菊の墓
    「野菊の墓」伊藤左千夫。1906年の小説、新潮文庫。
    ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」も、真っ青な、ムズキュン恋愛ドラマです。
    ま、オチは楽しくはないですし、ダンスはありませんが。

    関東近郊の農村の、ちょいといいとこの、15歳のお坊っちゃん。
    親戚の女の子で、坊っちゃんの家に下働きに住み込みで来...続きを読む
  • 野菊の墓
    中学時代に読んで、印象に強く残ってる作品です。僕は野菊が好きだ。民さんは野菊のようなひとだ。こんなラブコール、素朴でいいですね!(笑)
  • 野菊の墓
    受験真っ只中で読みふけっていた。読みやすく、こてこての純愛ながら心打たれた。
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    2017/09/19
    この作品を手に取ると、鮮明に思い出す。
    高校卒業間近の3階の教室の窓際。冬ながら小春日和で日差しが暖かかったこと。中庭に輝くようなハクモクレンが咲いていたこと。冬休みの静かな校舎。先生...続きを読む
  • ふるさと・野菊の墓
    野菊の墓
    恋の卵がよかった。手紙をもって亡くなった民子。残念だな。

    忘れえぬ人
    忘れがたい人を宿で同じになった人と話す。後年振り返り、その相手は忘れて宿の亭主が忘れ得ぬ人になった。オチに笑った。

    鹿狩
    大きな鹿狩ってみたい。目の前に迫ってくる鹿ドキドキ感がよかった。寝ていていきなり近くで発砲のあ...続きを読む
  • 野菊の墓
    優しくて控えめな少女と、近所に住む2歳年下の少年の純粋な初恋の話。
    子供の幸せを願って、2人を離れ離れにする大人たちが、結局は子供たちを不幸にしてしまう。悲劇の中にあっても、親を責めずに慰めの言葉をかけ、自分自身が強くなろうと決意する少年の強さに感動した。
    大人から見ると子どもは未熟に見えるが、子ど...続きを読む
  • 野菊の墓
    七月三十日 左千夫忌 伊藤左千夫命日ですね。懐かしい野菊の墓でも。

    「野菊の墓」1906年 初小説
    淡く切なく儚い、野菊の様な少女の初恋。
    少年は15歳、従姉妹の民子は17歳。二人は、幼い頃から仲良く、この頃から、お互いに清純な恋心を抱き始めていた。
    民子が2歳年上であること、ただそれだけで、母や...続きを読む
  • 野菊の墓

    久しぶりに胸きゅん。
    普段、イヤミスとかホラーとかおどろおどろしい本ばっかり読んでる自分の中にまだこんなピュアな気持ちが残っていたのかと驚かされるほど、可愛いやりとりにきゅんきゅん。

    だからこそ、ラストが哀しい。
  • 野菊の墓
    何度目だか忘れたけど、気持ちをピュアに戻したい時に好適な小品。いつまでも色褪せないでホントに古風だけれど 純粋で甘酸っぱくて もどかしくて切なくて、そうだ自分にもこんなのに近い気持ちの時が かつてあったよなぁ 等と大昔を回顧したり ね 笑。あっと言う間に読めるし。
  • 野菊の墓
    映画(松田聖子の)を見たので原作も読んでみました。アララギ派らしい素朴ながらも悲しいお話。収録されていた「浜菊」の文章が好きで2回読んだ。
  • 野菊の墓
    恋愛小説をちょっと読みたいと思うなら、この切ない恋愛をおすすめしたいなと思いました。
    結婚する相手が年上の女性というのが嫌われる時代の男女の話。とても柔らかい雰囲気で二人の気持ちが素直でまっすぐだということが常に伝わってくる文章です。あまりにもまっすぐのため「恋」というものを初めて知った時を思い出し...続きを読む