伊藤左千夫のレビュー一覧

  • 漫画 野菊の墓

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    よく知られた原作なれど、作品世界に合った絵柄と、絶妙なコマ割り、行間を補う"間"の描写などでグイグイ引き込まれ、一気読み。そして号泣。完璧なコミカライズだと思う。

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    2024年08月19日
  • 野菊の墓

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    恋愛小説の古典である。著者は、歌人の伊藤左千夫。彼は、小説はこれぐらいしか残していないから、もしかしたら本人または知人の実話に近いのかもしれない。歌人らしい自然描写が美しく、それだけ悲劇に終わってしまう若い二人の純愛が哀しい。

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    2024年07月26日
  • 野菊の墓

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    なんで今まで読んでこなかったのだろう。
    求めていた話がここにあった。
    1900年代発表なのも驚き。
    似た雰囲気の作品があればそれも読みたい。

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    2024年01月20日
  • 野菊の墓

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    正岡子規に師事していた伊藤左千夫
    酪農家でもあった
    写生の人。

    表現せずには生きられない
    文学は道楽ではない「去年」
    八女との食卓。生活と文学。

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    2023年09月28日
  • 野菊の墓

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    何度読んでも味わいのある素晴らしい名作だと改めて思いました。
    最初に読んだのは、中学生の頃だったと思います。大泣きしました。何と悲しいお話なのだろうと思いました。その後も何度か読み今回。情景描写の美しさ、格調のある文章等読みつがれる理由がよくわらりました。
    時を戻すことはできない。その時々を悔いなく生きなければという気持ちが、強く残りました。

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    2023年09月17日
  • 野菊の墓

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    ネタバレ

    久々にこんなにピュアな恋愛小説読んだ…。この時代を生きたことはない筈なのになんかリアル。伊藤佐千夫の作品にぐっと興味が湧いた。

    終始主人公視点で進むのだけど、民子を礼賛する言葉はほとんど内面に関するもの。外見や性愛に囚われない、イノセントな恋愛だということを示してる。主人公の愛情はヒロインが他人の元へ嫁いでも何ら変わらない。美しすぎる。ムリ。泣いた。素敵すぎる。
    この時代の恋愛小説といえばひたすら女性が耐え忍ぶ精神性を尊ぶものが多い印象があって、個人的には政夫の誠意が光る作品だったかも。

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    2023年03月09日
  • 野菊の墓

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    こんなにも綺麗で胸の詰まる恋ってあるのか。一度は体験してみたいけど立ち直る自信は…ねぇ……

    政夫さんの精神力には見習うべきものがあります。言葉選びも素晴らしい。相手を想う気持ちに長けてますね。

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    2023年01月08日
  • 野菊の墓

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    ネタバレ

    兄嫁なんだアイツ絶対に許さねぇ!

    幼さの残る二人が、周りから「デキてんじゃないの?」と言われた途端に意識して恋に落ちてしまうっていうのがなんともリアルで可愛くて良かった。
    映画版はきっとラストが改変されてハッピーエンドだろうと信じてたんですけど、やっぱり民子は死ぬんですね。つら……

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    2022年01月02日
  • 野菊の墓

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    子供だましの様な純情話に年甲斐もなく涙がこぼれそうになった。こぼれたのでは無い。そうになったのだ。「民子は死ぬのが本望だ」民の今わのきわ

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    2021年04月15日
  • 野菊の墓

    購入済み

    野菊の墓

    急に思い立ち、
    恐らく30年以上振りに読みました。

    これほど好きになった人が今までいただろうか。
    いや結ばれなかったからそう思うのか。
    久々にいい涙を流しました。

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    2018年01月19日
  • 野菊の墓

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    言わずと知れた純愛物語。時代の持つ理不尽さもあるけれど、声に出して読みたくなるような綺麗な日本語。伊藤左千夫は歌人だからか言葉のリズムが心地よい。

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    2017年07月23日
  • 野菊の墓

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    「野菊の墓」伊藤左千夫。1906年の小説、新潮文庫。
    ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」も、真っ青な、ムズキュン恋愛ドラマです。
    ま、オチは楽しくはないですし、ダンスはありませんが。

    関東近郊の農村の、ちょいといいとこの、15歳のお坊っちゃん。
    親戚の女の子で、坊っちゃんの家に下働きに住み込みで来ている、17歳の女の子。
    このふたりが、子供の頃から仲良くて、だんだん初恋になっていって、両思いだったんだけど、女のほうが年上だし、周りが反対して引き裂かれ。女の子は病気で死んでしまった。
    と、いうだけの話なんです。
    コレが素敵な小説です。
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    あまりにも有名なンだけど、読んでないなあ、というよくあ

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    2017年01月31日
  • 野菊の墓

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    受験真っ只中で読みふけっていた。読みやすく、こてこての純愛ながら心打たれた。
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    2017/09/19
    この作品を手に取ると、鮮明に思い出す。
    高校卒業間近の3階の教室の窓際。冬ながら小春日和で日差しが暖かかったこと。中庭に輝くようなハクモクレンが咲いていたこと。冬休みの静かな校舎。先生の担いでいた脚立。何を読んでるの?と聞かれて応えると、「お民さん、」と先生が言った。自分の名前を呼ばれたような気がして、頬が熱くなったこと。暮れるのが早い冬の西日が眩しかったこと。
    永遠のような静かな時間が心地よかった。十年、二十年のちにこの本を読んでも、きっとまっさきにこの日を思い出す。幸福を感じ

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    2017年09月20日
  • 野菊の墓

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    20年ぶりに再読。子供心に抱いた恋慕の情と今なお燻り続ける悔恨が美しい日本語で表現されており心に染みる。(野菊の墓)

    "自分の都合許り考えてる人間は、学問があっても才智があっても財産があっても、あんまり尊いものではない。" (姪子)

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    2025年10月19日
  • 野菊の墓

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    連れても逃げず、ついても行かず、少年は学校に発ち、女性が見送る。それが生涯の別れとなる。矢切の渡しの松戸側。歩いて20分先にある文学碑。時は明治。女の方が年が上。それだけで禁断の恋になる。引き裂かれ、却って募る想い。二人歩いた道に咲いた花。採って渡して喜んで。彼女に喩えたその花が、永久の住家に繁っている。日本に野生の菊はない。よく似た花なら咲いている。幽明遥けく隔つとも1日たりとも去ることのできない心。…数えきれない映像化。時代を超えてに読み継がれてきた物語。捌けてしまう今になってこそ純な愛を求める。

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    2025年10月18日
  • ふるさと・野菊の墓

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    ネタバレ

    野菊の墓
    恋の卵がよかった。手紙をもって亡くなった民子。残念だな。

    忘れえぬ人
    忘れがたい人を宿で同じになった人と話す。後年振り返り、その相手は忘れて宿の亭主が忘れ得ぬ人になった。オチに笑った。

    鹿狩
    大きな鹿狩ってみたい。目の前に迫ってくる鹿ドキドキ感がよかった。寝ていていきなり近くで発砲のあったおじさん、( ゚Д゚)しただろうな。

    伸び支度
    男親の悲しさ。少女の心変わりが鮮烈に印象に残った。

    ふるさと
    昔の風習が面白かった。昔はなんでも自分たちで作っていたが、みんなの共同作業の賜物だったんだなと思った。

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    2023年12月19日
  • 野菊の墓

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    優しくて控えめな少女と、近所に住む2歳年下の少年の純粋な初恋の話。
    子供の幸せを願って、2人を離れ離れにする大人たちが、結局は子供たちを不幸にしてしまう。悲劇の中にあっても、親を責めずに慰めの言葉をかけ、自分自身が強くなろうと決意する少年の強さに感動した。
    大人から見ると子どもは未熟に見えるが、子どもなりに自分自身の感情を受け止めて、人生を決めていけるということを信じなければいけないタイミングがあるんだろうなと思った。

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    2023年10月26日
  • 野菊の墓

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    七月三十日 左千夫忌 伊藤左千夫命日ですね。懐かしい野菊の墓でも。

    「野菊の墓」1906年 初小説
    淡く切なく儚い、野菊の様な少女の初恋。
    少年は15歳、従姉妹の民子は17歳。二人は、幼い頃から仲良く、この頃から、お互いに清純な恋心を抱き始めていた。
    民子が2歳年上であること、ただそれだけで、母や義姉に二人の恋は認められず、とうとう民子は別の男性に嫁ぐことになる。民子は、精神的に肉体的に弱っていく。そして、流産の後、亡くなってしまう。
    少年は、たとえ誰と結婚しようとも民子の心は自分にあると信じていたが、彼女の死は受け入れがたいものだった。彼女の墓の周りを野菊でいっぱいにする。そして、二人への

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    2022年07月30日
  • 野菊の墓

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    ネタバレ


    久しぶりに胸きゅん。
    普段、イヤミスとかホラーとかおどろおどろしい本ばっかり読んでる自分の中にまだこんなピュアな気持ちが残っていたのかと驚かされるほど、可愛いやりとりにきゅんきゅん。

    だからこそ、ラストが哀しい。

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    2021年07月24日
  • 野菊の墓

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    何度目だか忘れたけど、気持ちをピュアに戻したい時に好適な小品。いつまでも色褪せないでホントに古風だけれど 純粋で甘酸っぱくて もどかしくて切なくて、そうだ自分にもこんなのに近い気持ちの時が かつてあったよなぁ 等と大昔を回顧したり ね 笑。あっと言う間に読めるし。

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    2018年05月26日