森崎和江のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者は1927年朝鮮大邱生まれ。1923年生まれの司馬遼太郎氏と同世代。「能登早春紀行」と「津軽海峡を越えて」の2編を収録する。同じく紀行文である司馬氏の「街道をゆく」が歴史を中心に触れているのに対し、本書は人々の生活、民俗に重きを置いている。
第一部は冬の能登半島を時計回りにぐるりと一周。各地に笑い話が伝わる。千浦の又次(沖で船から包丁を落とし、港に戻ってから船につけた目印を手がかりに海に潜って探す話)、引砂のサンニョモン(3つまとめて三文や、全裸で松茸売った話)。
浄土真宗の宗徒が多い地域はこういった昔話や民話が少ないと、司馬遼太郎先生がどこかで書いていたような気がするが、加賀の本拠地・ -
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
九州の女炭鉱夫への聞き取り本。
インタビューのまま強烈な方言で書かれており、読みにくいがその分、生々しく体験が伝わる。
炭鉱は暗く、狭く、陰鬱な恐怖の場所である。ガスへの引火、落盤、トロッコの暴走でいとも簡単に人が死ぬ。
そのような環境だからこそ、暗闇で蝋燭がひときわ輝くような強烈な生命の発露がインタビューから感じ取れる。
作者の解説で、炭鉱労働は無くなる一方の労働であるというくだりがあった。採れば採るほど、炭は枯渇し、深くまで掘ることとなり、最後は鉱山が終わる。そこに発展はない。殖えることのない労働だ。
そのような労働に殖やす性である女性が身を捧げるちぐはぐさ、それも作者がこの本で伝えたいこ