シャーロット・マコーナギーのレビュー一覧

  • 野生の暗き岸辺

    Posted by ブクログ

    選択と誤解と理解の話。
    雄大で大自然で暮らす親子の話と聞くと牧歌的なものを感じるけれど、本作の自然は雄大なだけでなく同じくらい容赦がなく、更に閉鎖環境のなかの疑心暗鬼なミステリが物語の前半を推進するけれど、各登場人物のキャラや関係性がみえてきた中盤以降は、親子の絆の話にシフトしていきつつ、何があったかが開示される多重構造を楽しむことができた。
    決して明るい話ではないけれど、前向きな気持ちになれる作品だった。

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    2026年09月27日
  • 野生の暗き岸辺

    Posted by ブクログ

    この小説に登場する家族のように、これほどまでの大自然の中で暮らすというのがどんなものなのか想像もつかない。そこら中に生命が満ち溢れている自然の素晴らしさ・美しさが描かれる一方、自然が持つ怖さや残酷さもこれでもかというほどに訴えてくる。
    終始漂う不穏な雰囲気の中、登場人物それぞれの視点から心情が語られ、謎が少しずつ明らかになる様はミステリーとしても面白い。
    父であるドミニクは、妻を亡くして1番彼女を恋しく思うのが、子供達のことを話す相手を失ったことだと気付く。2人でどれほど見事なものたちを創造したかを知り、感嘆の眼差しでわたしを見つめてほしいと妻への思いを巡らせる場面は、子供への愛情もひしひしと伝わってきてとても好きだ。

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    2026年09月13日