P・J・フィッツシモンズのレビュー一覧

  • 斜陽館殺人事件

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     イギリスの貴族や執事、館が登場する舞台設定だったので、最初は少し身構えて読み始めた。しかし、予想に反して読み心地は軽やかで、「誰が犯人なのか?」「動機は何なのか?」と展開が気になり、どんどんページを繰ってしまった。とりわけ印象的だったのは動機だ。爵位が正式に決まることは、誰にとっても喜ばしいことだと思い込んでいた。その思い込みが鮮やかに覆された瞬間、「うわ、おもしろい」と強く感じた。
     ただ、どうしてもエピローグの余韻が頭から離れない。探偵役であるアンティの両親、とりわけ「お母さん」にまつわるあの匂わせだ。裏社会にパイプを持ち、暗躍するアンティの母親は一体何者なのだろうか……。
     アンティの

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    2026年08月07日
  • 斜陽館殺人事件

    Posted by ブクログ

    ロンドンで暇を持て余すアンティ・ブジュレーのもとに、貴族の末裔である旧友フィドルズの伯父が謎の転落死を遂げたことを知らせる電報が届いた。厄介ごとの解決を得意とするアンティは、旧友の為にひと肌脱ぐべく、一路由緒あるキャンターフェル家の屋敷へと向かうのであった...

    1920年代を舞台にした古色蒼然たる本格ミステリではあるのだが、全編に渡って繰り広げられるブラックジョークによって決してシリアスになりきらないユーモラスな作風。
    ミステリとしては小ぶりでやや無理があるような気もするが、動機やいくつかの伏線には冴えたところもあり、なによりユーモアが良い目くらましになって充分以上に楽しめる。妙に不穏なエ

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    2026年08月29日