クラスナホルカイ・ラースローのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
停滞と絶望に慣れ、倦み、恐れ慄き、別れを告げんと足掻く。
救済と進展を諦め、嘲り、希い、我が物にせんと縋り付く。
内心では己を殊更に特別視し、他者を見下し切り捨てんとする醜い傲慢。
なけなしの金を刹那の慰めに使いきり、将来のことなど一顧だにせず。
悪魔の囁きと救済の手の区別がつかない——いや、実は両者は本質的に同じなのかもしれない。
現状から抜け出せると喜び勇んだものの、実際には何も変わらず堂々巡り——そして、本人は決して気付かない……。
2025年にノーベル文学賞を受賞したKrasznahorkai Lászlóのデビュー作。
暗澹な人生を這い回り続ける人々の、滑稽で愚鈍だが生 -
Posted by ブクログ
じめじめドロドロとした白黒世界。
タルベーラの「サタンタンゴ」で映像化された世界がここにある衝撃。(といっても映画7時間は耐え切れずウトウトしっぱなしだったが)
この貧しく寂しい、たぶんいやーな臭いのする小さな片田舎の中から出れず、物語がぐるぐると回り続けるのは何の因果だろうな。そりゃー、パーリンカばっかり飲むほかないわ(ちなみに本邦では飲めるところ少ないらしい)。
ノーベル賞とらなければ邦訳されなかったとするなら感謝しきり、「ヴェルクマイスターハーモニー」の原作も邦訳されるのかなあ、楽しみだ。
あとがき曰く、2度読まないと真価はわからないらしいので、もう一回読みますか。