「"あの"ジャン・レノが小説家デビュー!?」という衝撃に身を任せて、内容もなにも確認せずに即購入。早速読んでみることに。
フランス・ブルターニュ地方のポルティヴィー海洋療法センターで働く、美貌の敏腕マッサージ療法士であるエマ・モルヴァン。ある日、オマーン国の海洋療法複合センターのVIP一行が、パートナー契約に関する視察のため、ポルティヴィー海洋療法センターを訪れる。エマは、VIP一行の一人、オマーン副首相の長男であるタリク・カーンのマッサージを任される。タリクを施術する中で、身中に運命的な<波動>を感じとるエマ。その後、オマーン国側は、ポルティヴィー海洋療法センターをパートナー契約の相手方として指名するが、タリクは契約の条件として、マスカットに新規オープンする複合施設のスパ・チーム育成のため、エマを講師として派遣することを求める。自身が引き起こした交通事故により母を亡くしてからの後悔の日々から新しい一歩を踏み出すため、また、タリクを施術した際に感じた<波動>の理由を確かめるため、異国の地オマーンへと旅立つ―――。
田舎町に住む美貌のフランス人敏腕マッサージ療法士が、オマーン国の要人と運命的に巡り会ったことをきっかけに、異国の地でハリウッド映画のようなラブロマンス&サスペンスを体験するお話。エマが抱える母を喪った過去、タリクとの身分差ラブロマンス、フランス情報機関から命じられるスパイ活動、触れた相手の"気"を操る(?)<波動>(異能)の力等、映画のようなエンタメ要素がこれでもかというくらい詰め込まれているのだが、どれもこれも中途半端。続編ありきの内容で、本書だけでは読後の満足感はあまり望めないかと。では、続きが気になる内容だったかと言われると、真相や結末が知りたいと思えるような魅力は薄い。好みの問題だと思うが、個人的には「ここまででもういいや」という感じ。