橋本文夫のレビュー一覧

  • 幸福について―人生論―

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    随所に出てくるユーモラスな表現と皮肉の効いた鋭い言葉。面白い。

    哲学者なんて頭の硬いヒトばかりだと思っていた。どうやら、そうでもない様子。
    生きていたならば、ぜひとも直接 教えを乞いたい方だ。

    安全牌を切っていくことこそが、人生の安楽な道と考えてきた私の考えが、あながち間違いではなかったのかも、と感じさせてくれる一面もあった。

    仕事をしていても「手伝ってくれとはいわない。せめて邪魔をしないでくれ」といいたくなることの多い私としては、著者の考えと通じる部分も少なからずあると感じる。

    くり返し、読んでいく一冊となろう。

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    2026年05月30日
  • 幸福について―人生論―

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    比較的評価が低いように見えますが、とても良かったです。読む年齢にもよるのかと思います。(私はまもなく50になる)若い人に読んでもらいたいと思いますが、自分が若い頃読んだら、何言ってるんだって思ったかもしれない。

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    2026年02月07日
  • 幸福について―人生論―

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    ネタバレ

    「健康な乞食は、病める国王よりも幸福である」
    ◯幸せかどうかは、快楽の量じゃなく苦痛のなさで決まる。たった一つの強い「苦痛」は全ての「快楽」を吹き飛ばしてしまう。
    ◯人生ではプラスを追い求めるよりも「マイナスを減らす」ことを考えたほうが幸せになりやすい。
    ◯欲を満たして幸せになるアプローチは「手に入らなくて苦しい」か「退屈する」の二択になってしまう。仮に手に入ってもまた新しい刺激を求めるループ
    ◯快楽は一瞬で慣れるが苦痛はなかなか慣れない
    ◯好きな仕事をするより嫌いな仕事をしないこと、欲望を満たすより、不安を取り除くこと。
    ◯健康、知性、陽気さの自分の内側にあるものが幸せのほぼ全てを決めている。
    ⭐︎結婚するなら陽気な人と一緒になること。
    ◯健康が土台、陽気さはそこから咲く花。健康を切り売りしてまでする仕事はこの世にない。
    ◯1人の時間を楽しめるようになる
    1人の時間を自分の中身が豊かになることに使え
    例えば、読書、創作、芸術など1人で没頭できること。他人に楽しませてもらってるうちは幸せは安定しない。人といたがる人ほど空虚。
    ◯比較と嫉妬は幸福の大敵。
    →上を見るな、下を見ろ(優越感に浸るわけではなく、自分の恵まれた境遇を思い出す)感謝のために比較を使う。
    ◯今この瞬間を全力で味わえ
    過去の後悔とまだ起きてない未来の不安で今を無駄にするな。過去は記憶で、未来は想像でしかない。
    →豪遊など刹那的に生きていいというわけじゃない。

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    2026年01月26日
  • 幸福について―人生論―

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    大人になるにつれ、幸せについて考えることが増えて、でもそれがうまく言葉で定義できず、哲学者の力を借りようと思い読み始めました。自分の考えてる幸せと答え合わせもできてとても良かったです。重なる部分もあれば、そうかな?と思う部分もあり、読むのに少し時間がかかってしまいましたが個人的にはとても学びがあった本でした^^バイブルとして何度も読み返したい。

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    2024年01月12日
  • 幸福について―人生論―

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    中年にもなり、会社生活定年も見える年になると、自分の生きざまを振り返り、哲学に教えを請いたくなるものだ。
    ずいぶん前のWBS スミスの本棚で紹介されていて、その後すぐ購入した。その番組後、この本は注目され一気に注文が殺到したとも聞いた。ずいぶん温めて、読んだもんだ・・・
    さすがは哲学者、どう生きるかを教えてくれる。
    ・幸福になるというのはなるべく不幸にならないということ。大きな不幸がない人は幸福だという。
    ・真の勝者は、名誉を争う諍いで攻撃されたら、無視する。
    ・不合理なことに絶望するのは良くない。後々、問題は再検討を受け、論究の的となり大抵結局正しい判断が下される。
    ・なるべく誰にも腹を立てぬが良い。人の性格は変わらないものだ。
    とは言え、ショウペンハウエルさん、結構偏見じみた考えもしてるのよ・・・
    ・見た目と虚栄に取り憑かれたフランス人 とか
    ・貴族男子が貧しい女性と一緒になると、金、持ち物を持って行かれるだけだからやめた方が良い とか
    老人になると、人生の積み重ねた学びや好色の衰えから、孤独に向き合えるようになる、とか・・・
    時代的には許されないようなコメントもしているけど、それもこれも含め、ちょっと偏屈哲学者が人生語った著として、また読み返したい。

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    2023年03月24日
  • 幸福について―人生論―

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     ショーペンハウアーは十九世紀のドイツの哲学者であり『意志と表象としての世界』という浩瀚な哲学書も残している。だが彼の名を世に知らしめたのは『パルエルガ・ウント・パラリポメナ』と題された数々の随想集であった。本書はその中の最大編「処世術箴言(生活の知恵のためのアフォリズム)」の全訳であり、名文家ショーペンハウアーの魅力を余すところなく伝える好著となっている。
     ショーペンハウアーは人生の価値を「人のあり方」「人の有するもの」「人の与える印象」の三つに分け、「人のあり方」に絶対的な価値を置く。「大抵の人が自己の本質そのものよりも、他人の頭脳に映じた自己の本質の映像にむしろ関心をもっている」という皮肉は、現代社会でも充分通用するであろう。そして他人の目を気にしない自己が行き着く場所は必然的に孤独の境地となる。「早くから孤独になじみ、まして孤独を愛するところまできた人は、金鉱を手に入れたようなものだ」とショーペンハウアーは言う。
     主著『意志と表象としての世界』で「意志の否定」を説いたショーペンハウアーが、あるはずのない幸福を求めて人生訓を語っている。妥協の産物に過ぎない本書を鵜呑みにしないよう注意する必要はあるが、決して嘘が書かれているわけではなく、特に「第五章 訓話と金言」はうなずかされることしきりである。
     リズム感あふれる翻訳も素晴らしく、全集版よりもはるかに読みやすい。ショーペンハウアー入門として恰好の書であり、興味を持った読者の手が主著『意志と表象としての世界』へと伸びることを期待したい。

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    2019年07月02日
  • 幸福について―人生論―

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    人は不幸になったら急に過去の平凡な日々を憧れる…つまり、何事もなく終わった一日を幸せと思えるかどうか、これがこの本の要点だったと思います。
    視点を変えれば基本的に私たちは幸福な毎日を過ごしていたのですね。

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    2016年03月18日
  • 幸福について―人生論―

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    スミスの本棚で本谷有希子が勧めていて
    興味を持って読んだ。
    ショーペンハウアーと言えば哲学者だが
    この本は非常に読みやすい。
    幸福に関する考察はとても的を得ているので
    目から鱗の箇所が多かった。
    彼自身について言えば晩年は幸福ではなかったので、後半は少し陰鬱な感じはあるが多くの事を学べる本。

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    2016年03月11日
  • 幸福について―人生論―

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     購入してから随分長い間積読状態だったが、いざ読み始めたらその面白さに一気に読み切ってしまった。
     人生を知り尽くしたとでも言わんばかりの的確な考察が多く、現代でも十分に通用する。とても160年も前に書かれたものとは思えない。曰く『幸福に対する二大敵手が苦痛と退屈』、曰く『他人の意識のなかに起きることなど(中略)どうあってもかまわない性質のもの』などなど。ところどころに現れる毒のある表現にもニヤッとさせられる。
     全体として”一切皆苦”に代表される仏教的な考え方が強いと感じながら読み進めたが、解説を読んでその謎が解けた。
     久しぶりに良書に出会えた。

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    2014年05月10日
  • 幸福について―人生論―

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    幸福とはなにか、伝えていることはシンプルだが、シンプルなことほど伝わりにくい。長く丁寧な文章の繰り返しで、筆者の思うことを伝えようとしている。
    随所にあふれるシニカルな表現が心地よい。

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    2013年10月06日
  • 幸福について―人生論―

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    新装版で登録したかったのですが
    ISBNが 同じようで古い方で登録です。
    緒言
    人間生来の迷妄たる幸福論をこれから書きます。

    と 始まる幸福論。現在でも 納得できるものが多かったです。
    今回は かなり詳細に読んでメモも作ったんですけど すでに忘れがちです。

    今回は 概要で
    1. 人間の三つの根本規定
    「あり方・有するもの・与える印象」のうち、     幸福を最も左右するのは「あり方」
    2. 人のあり方について
    陽気さ、健康、精神の豊かさなど、幸福の土台は自分自身にある
    3. 人の有するものについて
    財産は安心や自由のために必要だが、幸福そのものではない
    4. 人の与える印象について
    他人からどう見られるかを気にしすぎない。承認よりも自分自身の評価
    5. 訓話と金言
     「では、どう生きればよいのか」という大量の具体的な忠告。
    欲望、孤独、健康、人間関係、感情、災難、運、知恵、勇気……と、かなり幅広い
    6. 年齢の差異
    年齢とともに人生の見え方が変わり、幸福の形も変化する


    旧制高校の学生たちが歌った「デカンショ節」の「デカンショ」は

    デ=デカルト
    カン=カント
    ショ=ショーペンハウアー

    3人の哲学者の名前をつないだもの、とする説があることを初めて知りましたが、ほんとかな

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    2026年09月20日
  • 幸福について―人生論―

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    難しくて分からないことが多かったです。でも、面白く読めました。孤独な私には耳障りのいい言葉が多かった気がします。

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    2024年10月12日
  • 幸福について―人生論―

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    まだ若いからこの調子で人生がずーっと続くと勘違いしてしまう

    あっという間に年取って死ぬまで、後悔がないように生きねば

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    2021年09月22日
  • 幸福について―人生論―

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    頭に思い浮かんだことをダーッとすべて書きなぐったような面白い文章。文章を書きながら思考が猛スピードで止まらずアドレナリンが出ているのが伝わる。凄く独りよがりな感じで、私は結構好きだった。たまにこの没入感に浸る為に手に取ります。

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    2018年07月14日
  • 幸福について―人生論―

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    精神の貧困と空虚とから起きる『退屈』。そこを埋めようと招き入れてしまう『不幸』。 教養を積み、精神の「貧困」を解消する事が真の「富裕」 なによりも、健康に勝る幸福なし。“外部評価を得ようとする『虚栄心』ではなく、内発的な自分自身に対する評価を持つ『誇り』を。” 突き詰めると、『孤独へのススメ』と読めなくもない。。 読後から少し時間が経っても未消化の部分は多いが、心に留めようと貼った付箋の数もまた多い一冊。

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    2016年07月24日
  • 幸福について―人生論―

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    哲学者だけど、哲学になじみがない人に向けて書いたそうなので、読みやすい。何度も読みたくなる本でした。「幸福は人間の一大迷妄である」と裏表紙にはある。かといって、それを求めることを否定していない。ただ、どんな幸福を求めるべきか、そしてそのための我が身のあり方はどのようにするべきかを説いている。ちょっと長ったらしいなと思う点もあるが、そこは老人の繰り言ということで。

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    2014年02月04日
  • 幸福について―人生論―

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    ネタバレ

    晩年の著書『筆のすさびと落穂拾い』の『処世術箴言』という編がこの書にあたる。
    内容が濃いこともあり、全体の流れを掴むのに二度、何かしら自らの生活に生かそうと思えば三度は読む必要があるかも。

    彼のは、幸福を求めるより不幸を避けるべきであるという考え方。
    だから享楽を求めたり、期待しすぎてはいけない。
    これは結構大事なことだと思います。

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    2012年12月21日
  • 幸福について―人生論―

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    ネタバレ

    三ヶ月ぐらいかけてゆっくり堪能。徹底した厭世ぶり。人が幸福なのは不幸でない状態だとする彼の考え方は自分のそれと同じため、読んでいて気持ちよかったです。
    快楽や物質や名誉を得るよりも苦痛を回避するべき。それはこの本に書かれていることであり、自分が普段実践しちゃってることです。そのため筆者によれば自分は幸福なはずです。そうなのかな。ふむ。そうなのかもしれない。
    でもでも顧みれば自分が失ってしまったものはあまりにも多い気がします。幸せなぶぶもあればそうじゃない部分もありますね。幸せなんてやっぱり定義しにくいですね。
    なかなか興味深かったです。
    ショーペンハウアーの孤独は言い訳がましいな。

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    2014年08月19日
  • 幸福について―人生論―

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    ぎっしりとしている内容で、訳文も読みやすい方ではなかったですが、しっかりとした興味深い思想書でした。

    厭世的でやや虚無的な傾向があり、生きる方にポジティブではないかと思います。その為自分なりの思考やら考えやらが定まってからの方が、この本に踊らされちゃいそうな気も。

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    2012年10月23日
  • 幸福について―人生論―

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    幸福は「あり方・持ち物・他者評価」で決まるが、最重要は「あり方」。特に健康と知性が鍵になるという主張は納得。一方で現代では他者からどう見られるかという視点も無視できないと感じた。情報過多の時代だからこそ客観視が重要。幸福を見直したい人におすすめの一冊。

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    2026年03月23日