笹川裕史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【地場よりの報告】イデオロギーや革命といった大きな観点から語られることの多い中華人民共和国の創設。その創設の基盤となった当時の中国社会を分析することにより,歴史学にミクロの新たな視点を投げかけることを試みた作品です。著者は,『銃後の中国社会』等の作品でも知られる中国研究科の笹川裕史。
(意外と言ってしまっては大変に失礼な物言いなのですが,)予想以上に学ぶことや得るものが大きかった作品。主に1945〜1949年の四川省を舞台として取り上げているのですが,人々の「小さな」暮らしぶりがここまで「大きな」歴史と絡み合っているものなのかと驚嘆せずにはいられませんでした。
〜中国という国家の現状がどうであれ,そこにはそれぞれの場で困難と向き合ってきた人々がいて,私たちの勝手な「思いこみ」や「決めつけ」をすり抜けてしまうしたたかさと懐の深さを垣間見せてくれる。そうした人々の営みが織りなす社会の奥行きや個性をきちんと拾い出せれば,そこにかつてとはずいぶんと趣きの違う魅力が立ち上がるはずである。〜
久しぶりに中国を再訪したいな☆5つ