川平朝清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジョン・カビラさんは、JーWAVEが開局して、ナビゲーターという名前のもとラジオ番組を始められた頃から声をずっと耳にしている。
最初は、ジョン・カビラさんとお父さんの本?という割合軽い気持ちで手に取った本だったが、思った以上に多方面への展開のある内容で、興味深く読み終えた。
どちらかというと、父である川平朝清を中心にその先祖や家族の物語を、父子の対談、各々のエッセイ(孫の川平羽夏さんのエッセイも含まれる)
興味深いポイントはいくつかある。
①川平家が琉球王家の要職を務める家だったこともあり、明治維新前後からの沖縄の歴史を垣間見れること
②川平家が戦前、植民地だった台湾に渡っており台湾での様子、終戦後そこにいた人達が本土に、沖縄に戻っていく過程なども含めて触れられていること
③戦後、占領下の沖縄の様子、本土復帰(本作中では施政権返還)後の様子が垣間見れること
こういった内容が、沖縄からの目線で語られているものを見るということが今まで私自身が触れたことがない視点だった。
またこれに加えて
④朝清が留学中に知り合ったアメリカ人女性と結婚したことで、日本人男性と結婚したアメリカ人女性、またその子どもたちがどういう目線で見られていたのかなど。
沖縄の人たちから見て、そもそも日本とはどういう存在であり、これまでの基地問題なども含めてどういう受け止めがされているのか。
もちろん、色々な考え方があるのは承知の上で、沖縄というルーツに誇りを持ち、かつ広い視点を併せ持つ人がどう捉えるのかは新鮮でもあり興味深かった。
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Posted by ブクログ
あのジョン・カビラさんの本!というミーハーな理由で手に取ったが、その父である川平朝清さんはまさに沖縄の歴史を語るにふさわしい人生を送ってきていた。
川平家の歴史を語るというスタイルだが、琉球から沖縄県になった事の意味や本土の人たちからのいわれのない差別、米軍基地がある暮らし、日本が台湾を支配していた事実など教科書ではわからないところが描かれていた。
偶然もあったかもしれないけど、いい人に出会い、波瀾万丈な人生を送ってきた朝清さんが自身の言葉で書いて、出版してくれてありがとう、と思う。
朝清さんは沖縄の放送業界の草分け的存在で、アメリカの力も借りながら本土をしのぐ放送局を作っていく話は全く知らなかったので面白かった。
あと、子育ての方針などを夫婦で話し合っていたというのも感心した。これから子育てする人にはぜひ読んでほしい。
次に沖縄に行く時は、観光だけではなく、かつてそこが戦場にされた事、今も広大な米軍基地がある事を忘れないでおこうと思った。
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Posted by ブクログ
ジョン・カビラや川平慈英の父である川平朝清は現在98歳だが、台湾で生まれ育ち、戦後の沖縄でラジオ・テレビ放送の立ち上げに尽力し、のちに大学教授などを歴任した。
川平家は琉球王国の王家につかえる名家だったが、教育のため台湾に移住し、川平朝清は旧制台北高校を卒業している。
この本は、川平朝清と長男のジョン・カビラとのラジオ番組での対談に、書き下ろしを加えたもの。
川平朝清の親の時代から、一族は、東京や、台湾、アメリカなどで学ぶグローバルな一家だった。朝清自身も戦前から英語に力を入れ、アメリカに留学し、アメリカ人と結婚するなど、インターナショナルである。
朝清自身、「本土復帰」とは言わず、「施政権返還」と頑なに言うなど、沖縄の人の日本に対する思いもかいま見られた。