あらすじ
台湾に生まれ育ち,戦後の沖縄でラジオ・テレビの放送に携わった川平朝清.その半生と家族の歴史,沖縄への思いを長男ジョン・カビラがインタビューした貴重な記録に本人談話を交えて大幅加筆.明治維新期から昭和へ,戦争を知る世代から戦後生まれの息子,孫へと語りつがれる沖縄の物語と川平家のファミリー・ヒストリー.
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Posted by ブクログ
J-WAVEのジョン・カビラ(川平慈温)と父の朝清の対談を中心とした、川平家のファミリーヒストリー。
台湾で終戦を迎え戦後の占領下の沖縄からNHKでのアナウンサー研修、ミシガン州立大学への留学と妻・ワンダリーとの出会い、沖縄でのテレビ局の立ち上げなど。
朝清のオーラルヒストリーが中心だが琉球王国の川平家まで遡っていく。
元々J-WAVEの特別番組が元の本。沖縄県民の本土に対する思いなど、考えさせられる内容でした。
Posted by ブクログ
物語は語られ、知覚されることで、紡がれ、受け継がれ、唄にのせ、時を超え引き継がれる。全ての家族に、全ての人々にある物語。しかし、これ以上に深い物語を持ちながら、新たな熱き物語を織りなしてきている家族は、現代日本に生きる我々にとって、自分が何者で、どこに向かっていくのか、を改めて考える機会と勇気を与えてくれる。そして、小さな家族、そして大きなうねりを帯びて、この国が、この世界が、どうあるべきか?を考えるきっかけとなり、そしてPeaceへとつながるなることを祈念する。
Posted by ブクログ
ジョン・カビラさんは、JーWAVEが開局して、ナビゲーターという名前のもとラジオ番組を始められた頃から声をずっと耳にしている。
最初は、ジョン・カビラさんとお父さんの本?という割合軽い気持ちで手に取った本だったが、思った以上に多方面への展開のある内容で、興味深く読み終えた。
どちらかというと、父である川平朝清を中心にその先祖や家族の物語を、父子の対談、各々のエッセイ(孫の川平羽夏さんのエッセイも含まれる)
興味深いポイントはいくつかある。
①川平家が琉球王家の要職を務める家だったこともあり、明治維新前後からの沖縄の歴史を垣間見れること
②川平家が戦前、植民地だった台湾に渡っており台湾での様子、終戦後そこにいた人達が本土に、沖縄に戻っていく過程なども含めて触れられていること
③戦後、占領下の沖縄の様子、本土復帰(本作中では施政権返還)後の様子が垣間見れること
こういった内容が、沖縄からの目線で語られているものを見るということが今まで私自身が触れたことがない視点だった。
またこれに加えて
④朝清が留学中に知り合ったアメリカ人女性と結婚したことで、日本人男性と結婚したアメリカ人女性、またその子どもたちがどういう目線で見られていたのかなど。
沖縄の人たちから見て、そもそも日本とはどういう存在であり、これまでの基地問題なども含めてどういう受け止めがされているのか。
もちろん、色々な考え方があるのは承知の上で、沖縄というルーツに誇りを持ち、かつ広い視点を併せ持つ人がどう捉えるのかは新鮮でもあり興味深かった。
Posted by ブクログ
あのジョン・カビラさんの本!というミーハーな理由で手に取ったが、その父である川平朝清さんはまさに沖縄の歴史を語るにふさわしい人生を送ってきていた。
川平家の歴史を語るというスタイルだが、琉球から沖縄県になった事の意味や本土の人たちからのいわれのない差別、米軍基地がある暮らし、日本が台湾を支配していた事実など教科書ではわからないところが描かれていた。
偶然もあったかもしれないけど、いい人に出会い、波瀾万丈な人生を送ってきた朝清さんが自身の言葉で書いて、出版してくれてありがとう、と思う。
朝清さんは沖縄の放送業界の草分け的存在で、アメリカの力も借りながら本土をしのぐ放送局を作っていく話は全く知らなかったので面白かった。
あと、子育ての方針などを夫婦で話し合っていたというのも感心した。これから子育てする人にはぜひ読んでほしい。
次に沖縄に行く時は、観光だけではなく、かつてそこが戦場にされた事、今も広大な米軍基地がある事を忘れないでおこうと思った。