川邊健太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ久々に巡り会えた名著だ
インターネット業界の歴史を分かりやすく紐解き、かつこれからの進むべき道も示してくれている
川邊さんは同世代だが、自分のこれからの人生を考えさせてくれる作品だった
動画
Yahooはyoutubeに負けた
清き流れに魚棲まず
Yahooは高品質で優良な動画に固執するあまり、破壊的イノベーションの本質を見誤ったのだ
通販
ネット屋がやる〇〇ビジネスは、〇〇屋がやるネットビジネスに必ず勝つ
なぜなら〇〇屋は店舗の売上を気にしてネットビジネスに全振りできないため
広告
ネット広告は、誰でも僅かな資金があれば広告主になる世界へと変えた
企業
シリコンバレーと渋谷の差は、ソフトウェア志向
ソフトウェア屋は、勝者総取り、収穫逓増の法則をエンジニアリング的に理解していたため、5年間は赤字やむなしを前提に確信を持って大規模な投資を行うことができる
これからは完全無欠の出来杉くんではなく、欲望に忠実でどこか憎めないのび太を目指すべき
そうすれば、ドラえもん(AI)がポケットに手を伸ばしてくれる -
Posted by ブクログ
川邉さん、名前は知っていたが、どんな経歴の人か知らなかったが、、、
まさに同世代でネットの黎明期から30年を駆け抜けた、生き字引でした。日本のネットカルチャー、ネットビジネスの歴史を知るには、とても良い本だった。
難しい話は極力避けて、上手い例え話で説明する、、本当に頭が良い人なんだなぁと思った。
インターネット産業は、いい意味で「ゆるく」て、間違いが許される環境だったから、飛躍的に成長した!
SNSで繋がるものの、みんなのキラキラした日常を見せつけられて、自分の寂しさが倍増する。。。「さみしさの再生産」のループを産んだ。
既存の「正しさ」よりも、混沌の中に潜む「熱」のほうに未来がある! -
Posted by ブクログ
Xで川邊健太郎さんのことを知り、なんだかすごそうな人だなと興味を持ち、この本を読んでみた。
この本は「検索」「SNS」「動画」「通販」「広告」「文化」「起業」という7つのテーマから、インターネット産業の約30年を振り返る。現在のインターネット社会ができあがったのかをまとめて理解できたのがよかった。振り返りが本書の大部分を占めており、若干昔話を語りたがるおじさん感もあったが、著者もそれを自覚されてるようなのでそれはそれで良し、という感じだった。
特に印象に残ったのは、「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」という言葉。インターネット時代に起きた変化は、これからのAI時代にも形を変えて起こるのかもしれない。
インターネットが「全員を発信者」にしたように、AIは「全員を制作者」にし、個人に組織のような実行力を与えるという話には、とても納得した。自分も複数のAIをうまく組み合わせ、やりたいことを形にする技術を身につけたい。AI時代を迎えるための心構えが、少しだけできた一冊だった。 -
Posted by ブクログ
川邊さん御本人が執筆されているであろうことが存分に伝わってくる。ウィットに富み、学を感じさせつつも、スルスルと読ませてくる文章。本の内容以上に、本を楽しく読ませてくる感覚が久しぶりであった。内容も当然面白く、いまでは当たり前のものが全てイノベーションであり、始まりがあり、起点となった人物がいて、それを独自視点で語って頂けている。
他にも面白い点が多いが、なかでもほとんどのサービスの始まり時点では、川邊さん御本人でも「あれは成功しない」「誰が使うんだよw」という視線で見られていたという振り返りである。書のキーメッセージでもあるが、『いかがわしいもの』がビジネスで成功するとは氏ほどの御仁でも想像できなかったことが知見に富む。
・勝負は「誰が最初に思いついた」かでも、「誰が最初に作った」かでもない。市場に受け入れられ、社会に定着するその瞬間まで、数え切れないほどの失敗を乗り越え、情熱を絶やすことなく、しつこく改善し続けられるかどうか。それが本質である。
・起業家とは、「いかがわしい」という侮蔑や嘲笑、嫌悪といった社会的な摩擦に耐え、それでも前に進む『いかがわしいもの』のことを指す。
・清き流れに魚住まず。
・一番優秀なヤツが、道具をつくれ。
・これまでの法則では「ネット屋がやる〇〇ビジネス」は、「〇〇屋がやるネットビジネス」に必ず勝つ。であったが、これからの法則は「ネット屋がやるAIビジネス」よりも、「AI屋がやる〇〇ビジネス」が必ず勝つ。である。
▼これからは『のび太』が大事だよ
本書にもたびたび登場したソフトバンクの孫正義さんは、常々そう語っています。
空を飛びたい。行きたい場所に瞬時に行きたい。ジャイアンをぎゃふんといわせたい。欲望や夢だけは人一倍持っていて、困ったときに「ドラえも〜ん、助けて!」と素直にもたれかかることができる。完璧な優等生を目指すのではなく、AIに臆(おく)せず依存できる「のび太」になれるかどうかが、AI時代における人間の生き方だと、孫さんはいうのです。
論理的に正しい答えはAIが出してくれます。しかし、論理だけで人は動きません。
これからの時代に価値を持つのは、人間味あふれる「人気者」です。
「正しくはないかもしれないけれど、こいつがいうならやってみたい」「この人の夢に乗っかってみるか」。そう思わせる人間的な魅力や愛嬌(あいきょう)、あるいは狂気のようなパッションこそが、人を動かし、お金を動かすようになるでしょう。
目指すべきは、完全無欠の「出木杉」ではありません。欲望に忠実で、どこか憎めない「のび太」です。ドラえもん(AI)が自らポケットに手を伸ばすことはありません。みなさんが「助けて!」と泣きつくことで初めて、「しょうがないな」と道具を出してくれるのです。