岡崎勝世のレビュー一覧

  • 世界史とヨーロッパ ヘロドトスからウォーラーステインまで

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    本著は一般的な世界史の解説書ではなく、「歴史学の歴史」ともいうべきもので、ヨーロッパ世界における各時代においてどのような歴史観が支配的であったのかについて時代を追いながら検証していく内容となっています。
    我々が「歴史」というものを考える場合、ついつい現在を起点として過去を振り返るという態度に終始してしまいがちですが、その起点たる「現在」も数十年、数百年経てば「歴史」の一部になっていくわけです。
    そんなこと考えてみれば当たり前なことなんだけど、けっこう見失いがちな視点でもあります。
    例えば21世紀初頭に生きる我々の目から見た「古代ギリシャ時代」の捉え方と、古代、中世、近代に生きた人々の目から見た

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    2019年01月06日
  • 聖書vs.世界史 キリスト教的歴史観とは何か

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    聖書の記述に基づいて書かれた「普遍史(Universal History)」はいつから「世界史(World History)」となったのか。年代学そのものの歴史を辿る。それは、ヨーロッパの人々が世界をどう理解してきたかを辿るということ。
    ローマ期には、"人類史6,000年間"の観念が定着し、年代には創成紀元が使われるようになる。
    キリスト紀元は、もとは復活祭の日を決めるという教会行事上の必要から、525年に発生した。
    聖書の記述と矛盾するエジプトや中国の歴史の古さの問題は、やがて年代学論争に繋がった。
    18世紀頃には普遍史の息の根は止められ、世界史の叙述がなされるようになる

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    2015年10月14日
  • 科学vs.キリスト教 世界史の転換

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    高校時代世界史の授業でデカルトの「神の存在証明」の話を聞いた時、解析幾何の創始者でもある第一級の科学者でありながら、なんでそんな「ありもしない」ことにこだわり続けたのか、不思議でしょうがなかった。この本は、そんなデカルトどころではなく、大昔から、いかにキリスト教の教義と、発展してゆく科学の知見とを、不整合なく説明するか、膨大な「つじつま合わせの歴史」としか思えない。しかしこれが現在まで続く科学の源流だったんだなあ、と。

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    2014年03月10日
  • 聖書vs.世界史 キリスト教的歴史観とは何か

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    テーマは、誰でも一度はふっと興味が湧く事柄です。
    でも読み物としてはちょっと退屈でした。
    中国の歴史が聖書よりも古いので西欧の人たちは困り果てた、というあたりの話が面白かった。

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    2012年05月06日
  • 聖書vs.世界史 キリスト教的歴史観とは何か

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    なぜこの本を買ったのか、読みながら不思議になってしまった。思い返してみると「キリスト教史」「神学史」を知りたくて数冊買ったうちの一冊だった。しかし、自分の目論見と別に、キリスト教がどういうふうに聖書に基づいて世界史を取り込んだか、のようなことが書かれていて、正直「別に」という感じだった。この書自体の質の可不可ではなく、私の興味という点ではハズレ。

    11/12/13

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    2011年12月13日
  • 世界史とヨーロッパ ヘロドトスからウォーラーステインまで

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    ネタバレ

     ヨーロッパ世界が世界史を著す過程について論じた本。著者の前著『聖書vs世界史』よりも一般向けの内容となっている。

     古代には”アジア”、”ヨーロッパ”、”リビア”(アフリカ)という世界の三区分(ヘロドトス)、「人間の本性が同じである限り、過去に起きたことはまた将来にいつか起きる」という円環的な時間観念(トゥキュディデス)、自分たちの世界の外にはバルバロイや化物がいるという”化物世界誌”という思想体系が生まれる。この間には”自由”を享受するヨーロッパと専制君主に”隷属”させられているアジアという対比の構図が生まれ、後世に影響を与える。

     ローマ帝国崩壊を経て中世には普遍史が確立し、ルネ

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    2011年06月18日
  • 聖書vs.世界史 キリスト教的歴史観とは何か

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    聖書の出来事がいつ起こったかをつきとめる年代学についての話。ヨーロッパの人々がこんなに必死になって解釈しようとする聖書という存在に驚いた。

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    2010年06月22日
  • 世界史とヨーロッパ ヘロドトスからウォーラーステインまで

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    ヘロドトスからウォーラーステインと書いてあるのに、ウォーラーステインは数行だけでした。
    世界史ではなく、世界史解釈の歴史?みたいな本。
    大学生になった世界史の必要性を痛感したために読んだのだけれど……。
    世界史解釈の本ではなく、世界史の本が欲しいです(笑)世界史分かってないと分からないです。
    やっぱり新書ですませようなんて考えを抱くのか間違っていますね。

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    2009年10月04日