デビュー作とは思えないほど構成も文章も上手で面白かった。
子供も大人も関係なく、「これは私たちの物語である」と思わせる説得力があった。
一番最初の語り手である「ひなの」のパンチがすごく、ここでグッと物語に引き込まれる。
好きな人との夢小説を書いたり恋心が暴走したりゴリラになったりと忙しなく、語彙の豊富さに笑います。
一転して先生、母、鈴木視点ではそれぞれの繊細な感情の機微がしっかり描かれており、学校という閉鎖空間での生き方を考えさせられます。
いじめをしていた生徒や鈴木と佐藤の関係の落とし所も爽やかでとても良かったです。