山口良文のレビュー一覧

  • 冬眠の生命科学

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    のっけから、クマの越冬は冬眠か、とあって驚く。えーっ、そうじゃないの!?
    寒冷な時期を生き延びるための生存戦略として、冬眠を見る。その戦略は、変温動物から恒温動物まで多種多様。ヒトの冬場の鬱だって、われわれの祖先の適応戦略だったのかもしれない。そう考えると、冬眠はいろんなグラデーションのあるスペクトラム。
    年1回の生理事象だから、なかなか研究が難しい。概年リズム、気温や日照との関係、睡眠との違い、冬眠誘導物質……最新の研究も紹介しながら、著者は「冬眠は9割が謎」だと言っている。確かに、読んでゆくと、たくさんの疑問がぽこぽこ浮かんでくる(たとえば、なぜ数カ月も動かないでいるのに、筋肉は萎縮しない

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    2026年05月03日
  • 冬眠の生命科学

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     冬眠 hibernation ハイバーネーション
     動物が厳しい冬をやり過ごすために、代謝を低くして眠りにつくことを冬眠というが、実際のところはどういうものなのか? 休眠 トーパー torporとの違い、亀や蛇といった変温動物と、リスや熊などの恒温動物の冬眠の違い。言葉として知ってはいても、実際のところは曖昧なこの『冬眠』という行動を解説し、どのように今は研究されていて、どういう可能性を持っているのかを紹介している。
     内容は平易でわかりやすいが、『冬眠』という童話などでも出てくるものが実は動物によって細かく違っている事実を、丁寧に扱っているために総評としては少々難しいかもしれない。しかし生

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    2026年05月17日
  • 冬眠の生命科学

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     表紙をめくると、リスやら熊やら冬眠する動物の写真が並ぶページがあらわれ、その可愛さに心を掴まれる。本文を読み進めると、冬眠の種類の多様さと、そこからくる定義のむつかしさに興味が掻き立てられる。

     冬眠はわからないことが多いと書かれており、本書でも冬眠ってこういうメカニズムで起こっているんだよと全解説するのではなく、複雑な現在地をわかりやすく教えてくれる。不明な点は不明として、冬眠の不思議に挑戦する魅力が十分伝わる面白い一冊だった。

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    2026年07月06日
  • 冬眠の生命科学

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    新聞の書評で見かけて読みたかった本。冬眠に興味を持ち、研究を始めた大学教授による本。身近な動物が持つ習性ながらも研究の世界ではマイナーで研究に時間を要するため、未解明なことが多いと言う。

    日本では「冬眠」という呼び方だが、英語圏ては「休眠」と訳される言い方をされている。実際、冬でなくても冬眠の定義に当たる行動をする動物がいるらしい。主には活動を抑制しなければならない時期に身体の代謝を下げ、その時期を乗り切るための命がけの仕組みであり、冬眠したまま失敗して死に至る場合もあるという。

    冬眠の研究を通じて医学に応用できないかという話題が出てくる。SF的なコールドスリープではなく、身体の機能を低活

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    2026年06月23日
  • 冬眠の生命科学

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    知らない人はいないと思う『冬眠』について、メカニズムについてほぼ解明されておらず謎が多いということに驚きました。これからの発見に浪漫が広がる研究だと思う。
    本の1/5は著者のエッセイとなっているが、研究者を身近に感じる事ができてよかった。
    何も知見なしでも楽しく読めた。

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    2026年04月29日