宮本雄二のレビュー一覧

  • 2035年の中国―習近平路線は生き残るか―(新潮新書)
    習近平が、何を目指して、何を苦労しているのか。中国の国民は歴史の中で、どう変わって来ているのか。それらがわかってはじめて、今の中国が理解できる。それを、丁寧に、わかりやすく書いていただいた本である。さすが宮本大使と唸るしかない良書で、皆に読んでもらいたい。安っぽい反中国本なんか吹っ飛んでしまうと思う...続きを読む
  • 習近平の中国
    非常に読みやすく、良くまとまっている。中国の政権に対し手厳しく批判を加えているが、良いところと悪いところ双方に目を向け、冷静に分析しようとする姿勢は好ましい(ただし、一般的な日本目線ではあり新奇性はないかも)。トウ小平~習近平までの共産党内部の政治ドラマが、ルポルタージュのように描かれ非常に面白く勉...続きを読む
  • 習近平の中国
    中国共産党の歴史的経緯を踏まえた上で習近平やその政治を語った一冊である。

    習近平だけでなくそれ以前の中国共産党の政治の歴史を記している。そのため無学者でも理解がしやすい内容であった。強いて言えば読み仮名が欲しかった。

    毛沢東というカリスマ溢れるリーダーが共産党を設立。その後、鄧小平や江沢民と受け...続きを読む
  • 習近平の中国
    【189冊目】2010年まで中国大使を務めた著者による現代中国の分析と未来予想図。明快な筆致と、基礎的な知識を網羅した内容で、必読の書だと感じた。
    以下、備忘。
    ・現在の体制は習・王体制と呼ばれるほど、紀律担当の常務委員の王岐山の重要性が高い。
    ・2017年の共産党全国代表大会では、その王岐山が引退...続きを読む
  • 習近平の中国
    中国共産党の組織体制からその思考方法の概略をつかむことができる。鄧小平以後の指導者についての説明も多い。

    習近平についての記述は後半でやっと出てくる。中国が抱えているジレンマや共産党についての知識を学ぶことが出来る。ネトウヨはじめ中国を毛嫌いしている人こそこういった本を読んで知識を身に付けるべきだ...続きを読む
  • 習近平の中国
    当たり前だが、習近平氏が国家主席に就任した際には、歴代の国家主席のようなカリスマ性を感じなかったが、本書を読んで共産党の腐敗を打開するために本腰を入れていることが理解できた。数十年後、習近平氏の偉業として振り返られる日が来るのだろう。
  • 習近平の中国
    ようやくマトモな中国論に出会った。特にトラ退治の対象になっている人物の背景や繋がりがよく理解できた。
    チャイナスクールの代表たる著者は中国に好意的な見方をしているが、逆に本書を読んで中国の限界が見えた気がする。共産党一党独裁体制のままで中進国のワナから抜け出せるとは思えない。これからも社会は複雑化す...続きを読む
  • 習近平の中国
    本書の題名が示す様に中国はトップに立つ人物によって国の性格が大きく変わる。それは中国の実体が共産党だからであろう。つまり共産党が何を考え、組織が安定している華道家が中国にとって最も重要なことであると言える。

    習近平氏は国民のベクトルを合わせるために、15の改革項目を掲げ、2020年までに結果を出す...続きを読む
  • 習近平の中国
    最近読んだ中国関連の本の中では、最も深い考察と思えた。推察はそう断っているところも好感をもてる。良い本である。
  • 激変ミャンマーを読み解く
    ミャンマーの大使を務めた人が書いた本

    歴史・政治・今後の展望についてよくまとまっていた。特に政治史に多くのページが割かれていました。
  • 日中の失敗の本質 新時代の中国との付き合い方
    中国大使も経験した元外交官による日中関係をいかにすべきかという論考。現代の国際的な枠組みを踏まえ、習近平外交を分析し、日本の対中戦略について検討する。著者も述べているとおり、叩き台としての問題提起である。
    対米開戦の教訓として広い長期的な視点にたって世界の大きな潮流を眺めること。第一次大戦で欧米は痛...続きを読む
  • 技術覇権 米中激突の深層
    米中の技術覇権競争が激しさを増し、あらゆる分野でのデカップリングが起きており、イノベーションの冬をもたらす懸念が存在している。日本は米中の狭間でどうすべきかというのが本書の主題。
    米欧との利害が一致するところで連携しつつ、是々非々で中国とも協力してやっていくと。そしてハイテク分野でも非ハイテク分野で...続きを読む
  • 習近平の中国
    読んでみたい本だった。チャイナスクールの出身とされ、
    北京駐在も三回で、中国の現代史をみてきたからだ。
    読みながら、言葉の選び方が、浅すぎるとおもった。
    中国共産党の『隠したがり体質』と『相手を過酷に倒す仕組み』
    という表現に、まったく インテリジェンスを感じない。
    おじさん的表現だよ。
    それに、テ...続きを読む
  • 習近平の中国
    いままで余りきちんと勉強していなかったのですが、ようやくきちんと勉強しました。日々の報道が偏りがちで、表面上の話が多いですが、違った視点から勉強になりました。