一龍斎貞水のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
世の中にすぐにうまくなるトークの力とか具体的な方法を書いたハウトゥー本が多いなか、簡単には上達しない、付け焼き刃の話術じゃ通用しないと言うことを書いた本。
じゃあどうすればいいのか?この本では話術のテクニックももちろん書いてあるが。それよりも、そのテクニックをいかにして自分のものにするか。その訓練の方法が書いてある、イチローの打法を真似してもイチローのようには活躍できない、そもそも生まれ持った特性があるから得意な部分にはムラがある、でも、イチローよりも肩が弱くてもバントを鍛えればそれが個性になるかもしれない、話術だってそうだ、自分の個性にあった喋り方じゃないとボロが出る、自分の個性にあった喋り -
Posted by ブクログ
ネタバレなんのためにあなたはここにいて、なんのためにあなたは話すのか。人前で話すことが多い人は一度は読んでみると刺さるフレーズの1つや2つ、見つかるかも。
【『らしく』しなさい。『ぶる』んじゃないよ。】
「お客様がもっとも拒絶反応を示す時は、らしくない話し方をするやつが出てきたとき。前座は前座らしくしゃべっているのが一番いい。真打ちのようなしゃべり方、名人の様なしゃべり方は、本当に真打ちや名人になってからすればいいんです。」
「自分にしかない顔、声、人柄、興味、体験から得た知識…。そんなものが素直に発揮されているのが、いちばん魅力的な話し方です。」
やっぱり、いいかっこつけたくなっちゃうもの。自分 -
Posted by ブクログ
尊敬する講師のコミュニケーション力UPにつながるお勧め本として購入。人前で話す時の極意が込められていると思う一冊!
お客様がもっとも拒絶反応を示す時は、らしくない話し方をするやつが出てきたとき。
前座は前座らしくしゃべっているのが一番いい。真打ちのようなしゃべり方、名人の様なしゃべり方は、本当に真打ちや名人になってからすべばいいんです。
「『らしく』しなさい。『ぶる』んじゃないよ。」
本当は、すぐ来てくれなくてもいいんです。
メカニックの専門家のように分からなくてもいい。
ただ、本当に良い車を売って、お客様に喜んでもらいたいという気持ちがあれば、自然とそうしちゃう。できなくても、率直に詫び -
Posted by ブクログ
講談師(人間国宝)である著者が伝える方法について書いた本。
話し方というより、心の持ちようやあり方について語っているような気もします。
話術らしきテクニックはほとんど書かれていません。
この本の特徴はなんと言っても文の調子。
ただ黙って読むだけでも調子というかリズムがあまりにも良すぎます。
語る口調で書かれた文章は、読むより、聞いているかのよう。
とてもマネ出来る気はしません。
また、ある意味「初心」の持ち方についても書かれています。
礼儀・やる気が大切。
そして、話すためには「空気を読むこと」が重要。
どんなに分かりやすく話しても、伝わらなければなんの意味も無いのだと教えてくれます。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「和」の心、「思いやり」としての話術-。著者は講談界初の人間国宝。
寄席の世界でも、故・柳家小さん師、桂米朝師についで三人目という伝統話芸の達人。
聴衆を語りの世界に引き込んで、笑わせ、泣かせ、感動させる。
その心を揺さぶる語りの極意とは?
人が人に向けて話をする中で、大切なことは何か?
長年の修業により培った確かな技と心を、一般向けに分かりやすく伝授する。
[ 目次 ]
1 話をする「人間」の態度と人柄
2 「思いやり」としての話術
3 「表現力」を高める準備と工夫
4 どんな「心」に向けて語るか
5 「花鳥風月」と「心」の色合い
6 立場を弁えて話すということ
7 話術を上