感情タグBEST3
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世の中にすぐにうまくなるトークの力とか具体的な方法を書いたハウトゥー本が多いなか、簡単には上達しない、付け焼き刃の話術じゃ通用しないと言うことを書いた本。
じゃあどうすればいいのか?この本では話術のテクニックももちろん書いてあるが。それよりも、そのテクニックをいかにして自分のものにするか。その訓練の方法が書いてある、イチローの打法を真似してもイチローのようには活躍できない、そもそも生まれ持った特性があるから得意な部分にはムラがある、でも、イチローよりも肩が弱くてもバントを鍛えればそれが個性になるかもしれない、話術だってそうだ、自分の個性にあった喋り方じゃないとボロが出る、自分の個性にあった喋り方の時にいちばん話術が生きる、自分の喋りをするにはどうすればいいか、日々の意識と修練である、さらにそのおおもととなる自分の個性を磨くために毎日の人格の修練も大事である。
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なんのためにあなたはここにいて、なんのためにあなたは話すのか。人前で話すことが多い人は一度は読んでみると刺さるフレーズの1つや2つ、見つかるかも。
【『らしく』しなさい。『ぶる』んじゃないよ。】
「お客様がもっとも拒絶反応を示す時は、らしくない話し方をするやつが出てきたとき。前座は前座らしくしゃべっているのが一番いい。真打ちのようなしゃべり方、名人の様なしゃべり方は、本当に真打ちや名人になってからすればいいんです。」
「自分にしかない顔、声、人柄、興味、体験から得た知識…。そんなものが素直に発揮されているのが、いちばん魅力的な話し方です。」
やっぱり、いいかっこつけたくなっちゃうもの。自分の場合に人前で話すにあたって緊張するときに自問することがある。それは、「ワクワクしてる?」「悪いことしてるわけじゃないよね?」これで結構、緊張はほぐれる。
【本音で話すから、あなたが今ここにいて話す必要がある】
「ほとんどの人が文字を読める時代に、自分の主張をしたいだけだったら、紙に書いて配ったほうが、自分のペースで読めるし、よっぽどいい。それをなぜあえて人が出ていってしゃべるのかといったら、より分かりやすく、面白く伝えるためですよね。」
「問答無用で心を打ってくる話というのは、その人が心の底から思っている強い本音をしゃべっているときです。」
ほんこれ!決まったことを決まったように話すなら、動画でも録ってみてもらえばいい。ただの作業マンになっちまう。。。
【大海に一石を投じるつもりで】
「相手に会わせて分かりやすい言葉ばかりを聞かせるのではなく、時には『いつか分かればいい』という思いを込めて、より繊細で深みのある話を聞かせる。それが人間的な成長の助けになるということがあると思います。」
「相手の身になって考えることは大切ですが、同じ立場に降りていく必要はありません。(中略)立場の違いを活かして話すことは大切です。立場の違いを活かすということは、偉そうにすることじゃありません。人生経験の差、世の中の見え方の違いを活かすということです。」
高校生向けに進路講演を何百回としてきたが、そのとき悩んでいたことは「生徒に本当に価値ある話ができているのか?」
ある先生に相談したところ「100人いて1人に刺さればそれでいいじゃないですか。1回の講演で全員を動かすことに期待をしちゃだめですよ。手を変え品を変えて生徒を動かすもんです。」と言われたことをまだ覚えている。
これは何のために話すのか、という目的の問題になるけれど、久々に思い出したので備忘録まで。
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尊敬する講師のコミュニケーション力UPにつながるお勧め本として購入。人前で話す時の極意が込められていると思う一冊!
お客様がもっとも拒絶反応を示す時は、らしくない話し方をするやつが出てきたとき。
前座は前座らしくしゃべっているのが一番いい。真打ちのようなしゃべり方、名人の様なしゃべり方は、本当に真打ちや名人になってからすべばいいんです。
「『らしく』しなさい。『ぶる』んじゃないよ。」
本当は、すぐ来てくれなくてもいいんです。
メカニックの専門家のように分からなくてもいい。
ただ、本当に良い車を売って、お客様に喜んでもらいたいという気持ちがあれば、自然とそうしちゃう。できなくても、率直に詫びて、代替案が出てきてしまう。それは「人間性」の違いでしょう。
人前で話しをするのに、自身はなければいけません。「自分が何者であるか」という自信です。
良い意味で「聞いて下さっているお客様方とは違うんだぞ」という自信があるから、何百というお客様を前にしても堂々としていられる。では、そのためにはどうすれば良いかと言えば、やっぱりよく勉強しておくことでしょう。
ほとんどの人が文字を読める時代に、自分の主張をしたいだけだったら、紙に書いて配ったほうが、自分のペースで読めるし、よっぽどいい。それをなぜあえて人が出ていってしゃべるのかといったら、より分かりやすく、面白く伝えるためですよね。
すべてのお客様の反応に対応することはできないかもしれない。ですが、そこにはだいたいの最大公約数のようなものが現れてきます。それが、場の「空気」と呼ばれるものです。
自分にしかない顔、自分にしかない声、自分にしかない人柄、自分にしかない興味、体験から得た知識…。そんなものが素直に発揮されているのが、いちばん魅力的な話し方です。
人間関係の基本は、自分が変われば、相手も変わるということです。
自分が敵対的な態度をとれば、相手も敵対的な態度で返してきますし、その逆もまた然りです。
いきなり本題に入るのではなく、少し余計な話をしながら、その日の相手の雰囲気を探っていく。そのために当たり障りのない話題を用意しておくのもいいかもしれません。
一休みの場面を語り手が用意してあげなきゃいけない。
若いうちというのは、知っている知識をなんでも話したがるものですから、つい入れ過ぎてします。そうすると、聞いている方が本題を忘れてしまう。
問答無用で心を打ってくる話というのは、その人が心の底から思っている強い本音をしゃべっているときです。
人の心を熱くさせる、揺さぶるような話をするためにまず必要なのは、それに近いものを自分の中に養うことです。つまり、自分がまず感動する。
技術だけで、「こうすれば客は感動するだろう」なんて考えるのはおこがましいことです。
意識して語りかけるのは、お客様の優しさ、人の痛みを知る心、悪を憎む心、義理人情を尊ぶ心、異性に恋する心、家族を大事に思う心…そういうものです。
お客様の心を動かす話術には「間」というものも肝心だと思います。これが抜けていると、「間抜けな話」と言われる。「間」というのは、1つには、お客様が話を理解し、自分で考えたり、我が身に置き換えて想像したりするための時間です。
一方で、「間」があり過ぎる話も駄目です。これは「間延びした話」と言われる。次の話が欲しいときに来ないので、聞いているお客様の気持ちが冷めてしまうんです。
心にも色合いというものがあると思います。多彩な絵の具や繊細な筆のような言葉を沢山持っていることが、その色合いに気付く心の繊細さを育てます。
相手に会わせて分かりやすい言葉ばかりを聞かせるのではなく、時には「いつか分かればいい」という思いを込めて、より繊細で深みのある話を聞かせる。それが人間的な成長の助けになるということがあると思います。
相手の身になって考えることは大切ですが、同じ立場に降りていく必要はありません。
子どもたちと同じ立場まで降りていって、友達のように話せばいいということではありません。そういうことをすると、先生の言葉である価値がなくなります。
立場の違いを活かして話すことは大切です。立場の違いを活かすということは、偉そうにすることじゃありません。人生経験の差、世の中の見え方の違いを活かすということです。
人が一番共感しやすいのは、誰でもするような失敗談です。成功している人ほど、そういう話に魅力が出ます。
失敗したこと、人から叱られたことは、一生覚えていなきゃいけません。
「天狗は芸の行き止まり」
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誰かにオススメされて読んでみた一冊。人間国宝となった講談師の一龍斎貞水さんが話し方や、後進の育成について語っていてとても参考になるポイントが多かった。この人は講談師でなくとも国宝レベルにすごい人になったんじゃないかと思わせてくれる、相手を大切にするコミュニケーションの出来る人だなと思いました。今の自分を踏まえて、相手に合わせるだけでなく必要であれば教えることもする。さすが講談師と思わせられる読みやすい一冊でありながら、学びも大きい一冊でした。
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この本は、随分以前に勧められて、その時読んでから、本棚にある一冊。
真剣さは人の心を動かす
という項目があります。
いつも一生懸命頑張っている真剣なその姿は、年齢を問わず、人の心を動かすもの。
私の場合、この項目が一番のお気に入りです。
自分の体験と一致するからだと思います。
他にも学びがたくさんありますし、読みやすい一冊で、オススメ。
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著者は講談師として初めて人間国宝に選ばれた方だそうです。
内容はわかりやすく、話術のコツや、また、どんな仕事の方にも
役立つ内容ではないかと思います。
「成功や褒められた事はすぐ忘れ、逆に叱られたり失敗したことは
一生忘れてはいけない」という著者のスタンスですが、
読む方のタイプによっては
逆もありかと考えます。
そんな、ロジカルな思考で是非ご一読を、良書です。
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講談師(人間国宝)である著者が伝える方法について書いた本。
話し方というより、心の持ちようやあり方について語っているような気もします。
話術らしきテクニックはほとんど書かれていません。
この本の特徴はなんと言っても文の調子。
ただ黙って読むだけでも調子というかリズムがあまりにも良すぎます。
語る口調で書かれた文章は、読むより、聞いているかのよう。
とてもマネ出来る気はしません。
また、ある意味「初心」の持ち方についても書かれています。
礼儀・やる気が大切。
そして、話すためには「空気を読むこと」が重要。
どんなに分かりやすく話しても、伝わらなければなんの意味も無いのだと教えてくれます。
誰のために話しているのか。
誰が理解する必要があるのか。
話をしていると、うっかり話すこと自体に集中してしまいがちですが、本当は相手の反応に集中することが大切。
話をする心構えや姿勢について知ることが出来る本ですので、話術を学びたい人には向いていないかもしれません。
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要は今まで築いてきた自分を活かせという本、と理解した。
社会の歪みの中でそれを達成するのは難しいが、
逆に歪みに自分を合わせるのもおかしいと思うし、
時間はかかるかもしれないけどそういう自分に挑戦したいと思った。
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人間国宝である講談師の著者の”語る”心構えを紹介。
技術よりも心構えに重点を置いています。
そのため、読んでいても心に響きます。
この書体自体からも学ぶコトが多いせす。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「和」の心、「思いやり」としての話術-。著者は講談界初の人間国宝。
寄席の世界でも、故・柳家小さん師、桂米朝師についで三人目という伝統話芸の達人。
聴衆を語りの世界に引き込んで、笑わせ、泣かせ、感動させる。
その心を揺さぶる語りの極意とは?
人が人に向けて話をする中で、大切なことは何か?
長年の修業により培った確かな技と心を、一般向けに分かりやすく伝授する。
[ 目次 ]
1 話をする「人間」の態度と人柄
2 「思いやり」としての話術
3 「表現力」を高める準備と工夫
4 どんな「心」に向けて語るか
5 「花鳥風月」と「心」の色合い
6 立場を弁えて話すということ
7 話術を上達させる近道
8 「真剣さ」は人の心を動かす
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]