「つくろい東京ファンド」っていう団体で働く5人の人のお話。
すっごい大変そうで、とても私にはできそうもない、偉大なことをしてる人たちだというのが、率直な感想。
ITを活用して、生活困窮者を支援する佐々木大志郎さんの話
「泊まるところがない お金ない 東京」
みたいな検索をすると、
佐々木さんの「せかいビバーク」が出てきた。
こうやって生活困窮者からのSOSを受けていく。
でも、貧困ビジネス(助けるふりをして、劣悪な環境に押し込め、生活保護を申請させて、家賃とかの名目でほとんどをピンハネするらしい)も、めっちゃSEO対策してるってこの本に書いてあった。
どっちにたどり着くかが勝負なんだね。
「チャットGPTには傾聴の可能性を感じている」
って佐々木さんは考えてたらしい。
それは私も完全に同意。
それをチャットGPTに話してみたら、
AIは傾聴は得意だけど、弱点もある。
* ご飯を持っていけない
* 住む場所を用意できない
* 役所に同行できない
* 生活保護を申請できない
って言ってた。その通りだ…(^^;
仮放免の人たちを支援する
大澤優真さんの話。
ー僕には崇高な理念とかがないから、左翼的な言葉を聞くと、ちょっと引いちゃって。「越冬闘争」と言われて、いや、戦いたくないなとか。「新自由主義批判」がバンバン飛び交うのを聞いて、何か怖いなとか。ー
激しく同意。大切なのも必死なのも分かるけど、すごく攻撃的に聞こえて、怖くなっちゃう。
仮放免の話は私も全然知らなかった。
外国人にお金使いすぎてる!って主張をしてる政党とかあるけど、
逆じゃね?
と思ってしまう…
生活困難な人の話をひたすら聞いて寄り添っていく村田結さんの話は、一番好きだった。
相手がどんなにとんでもない人であっても敬意を持って接する、っていう姿がすごいと思った。
ー支援を必要とする方の中には、公的制度につないで施設からアパートに転宅し、仕事をみつけて…という一般的なルートに乗れない方もいます。そういう方たちを受け入れてきたー
なんかこれっぽい話は聞いたことあるな。
ホームレス状態の人は、国や市町村が、ちゃんと屋根のある家を用意してるのに、そこに入るのを拒否してる、だから、自分で好きで路上にいるんだって。
でもこの本によると最初は「施設」らしくって、そこに馴染めずに路上に戻っちゃう人もいるみたい。
用意してるのに来ない人の自己責任
と切り捨てるのもちょっと違ったのかもしれない。
ー当事者の考えが社会のルールに合わないとき、村田さんは「一般的にはこうですよ」と諭すことをしない。ー
ーどんな行動にも、ご本人なりの理由があるんですよね。それを他人が見て「一般的じゃないから、おかしい」と言ってしまうのは悲しいことです。ー
村田結さんは音楽活動もしてるそうで、ちょっとググったら、同姓同名の人も何人かいたけど、Xで発見できました。
村田さんが介護の仕事をしながら、目の前の人は話を聞いて欲しいのに効率を重視しなきゃいけないのが嫌だったって話。
それこそ普通なら
それが仕事だから自分が合わせるべき
って同調圧力もあっただろうに、心の方を曲げなかったのが、私は好きだった。
私も、理不尽だと思うことに対して、自分の心を曲げなくていいかな、って思った。
その後の小林さんと稲葉さんの話は。もちろん大切な活動だとは思うけど、
大澤さんの言葉を借りると、
私には崇高な理念とかがないから、いや、戦いたくないなとか。何か怖いなとか。
な感じ…(^^;
それにしてもさ、226ページに
稲葉さんいわく、世の中には「ホームレスという人間」がいるのではなく、「ホームレス状態の人」がいる。その際、「どういう人がホームレス状態に陥りやすいかは、時代によって大きく変わる」
ということなんだけど、本をぱらぱら見返してみたら、ちゃんと「ホームレス状態」って書いてあったわ!
全然気づいてなくて読み流してた。
人間、気をつけてないことには気づかないんだな。
読書が、こうやって気づくことを増やして、世界をほんの少し広げてくれる。
「状態」の2文字分ぐらいちょっとずつ。
蛇足ですが…
生活保護の申請の水際対策がこんなに恐ろしいなら、
メンタル豆腐な私には、絶対申請できないな…
って Gemini に言ったら、
今の時代、困ったときは1人で役所の窓口に行っちゃダメっていうのが鉄則なんだよね。
だそうで、この本に載ってるようなプロの団体に助けを求めるのが良いらしい。
それもなぁ…何やってんだ、日本…