谷口江里也のレビュー一覧

  • 新装版 ドレの神曲

    Posted by ブクログ

    こ、こ、これは……
    すごいものを読んでしまったぞ。

    ダンテの『神曲』。
    ずーーっと挑戦してみたかったんです。
    世界史で習ったよね?笑

    でも、「難解」「かなりハードルが高い」
    というイメージが強くて
    なかなか手を出せずにいました。

    そんな私が出会ったのが、この一冊。
     

    『ドレの神曲』
    原作/ダンテ
    挿画/ギュスターヴ・ドレ
    訳・構成/谷口江里也

    19世紀の画家ギュスターヴ・ドレが
    『神曲』の世界を描いた、約140点もの版画。

    その挿画が、これでもかというほど収録されています。

    そのドレの絵に沿うかたちで
    詩人・谷口江里也さんが訳・構成しているので、
    これが驚くほど読みやすい。

    そして何より、
    「『神曲』って、こんなに面白かったの……!?」と衝撃でした。

    ✧

    何に一番驚いたかって?

    それはもう、<地獄>ですよ。

    『神曲』は、
    「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の3部から成るのですが、
    この「地獄篇」のおぞましさと恐怖が、とにかくすごい。

    よく「Go to hell!」(地獄へ堕ちろ!)
    なんて言うじゃないですか。
    ……いや、そんなに日常では聞かないけど。笑

    でも私は昔から、
    「地獄って、そんなに怖いの?」
    くらいに思っていたんですよ。

    ✧

    ちなみに私の地獄のイメージは、
    子どもの頃に読んだ、宮沢賢治の『ひかりの素足』。

    鬼のような存在が
    死者を鞭打っている場面が強烈に記憶に残っていて…

    長らく、地獄=あれでした。
    それはそれで十分怖かったんですけどね。

    今回、ドレの描いた地獄を見て思いました。
    「あぁ、この地獄は死んでも行きたくない」
    死んでから行く場所だけど。笑

    ✧

    灼熱の砂の上で苦しみ続ける者。

    煮えたぎるタールの中で
    痛みに呻きながら沈み、泳ぎ続ける者。

    そして地獄の最下層には、
    凍りついた世界<コキュートス>。

    地獄って、燃えてるだけじゃないんだ…
    むしろ最後、凍るんだ……
    もう全部嫌だ。笑

    そして恐ろしいのが、
    いわゆる凶悪犯罪者だけが
    地獄行きになるわけではないこと。

    不倫したり。
    怒りに我を忘れたり。
    おべっかを使ったり。

    え、それで地獄!?と思うような罪まで
    きっちり分類されている。

    読んでいる途中、
    「これ、現代人ほとんど地獄行きでは……?」
    と思いました。笑

    ✧

    しかもドレの挿画が、本当に凄まじいのです。

    暗闇。巨大な岩。うごめく無数の人々。
    人間ではないもの。
    そして、どこまでも続いているような
    圧倒的な絶望。

    文章だけでも十分恐ろしいのに、
    ドレの絵が加わることで
    地獄の「広さ」や「逃げ場のなさ」まで
    視覚的に迫ってくるんですよね……

    これは怖い。そして、なぜか美しい。

    ✧

    正直、地獄篇のインパクトが強すぎて、
    そのあとの煉獄篇、天国篇が
    少し霞んでしまったくらいなのですが。笑

    何百年も読み継がれてきた理由が、少しわかった気がしました。

    こんなにも想像力に満ちていて、
    こんなにも禍々しくて、
    こんなにも面白い物語だったとは。

    いやぁ、面白かった。
    これはもう、大人のための、壮大すぎる絵本です。

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    2026年10月24日
  • 新装版 ドレの神曲

    Posted by ブクログ

    ダンテの神曲は聞いたことがあるレベルで内容はしらなかった。神曲の内容自体も面白いが、やはりドレの挿絵が圧巻。
    色々な作品に影響を与えているのだと理解できた。読んでおいた方がいい一冊。

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    2026年07月06日
  • 新装版 ドレの神曲

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本屋さんで見かけて、これだったら読めそう、イラストかっこいいと思って購入。自分の行く地獄はここかなとか思いながら読んでました。最下層のコキュートスが地獄の中でも様子が違って印象的でした。急に氷漬け。地獄編はイラストの効果もあって不気味でした。煉獄編は、あまり馴染みがなかったので新鮮でした。地獄と天国の間。天使がよく歌ってる。
    天国編は短くて抽象的でした。あとがきで超訳してるとあったので、本当はもっと色々書いてあるのかなと思いました。

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    2026年09月05日