マックスポーターのレビュー一覧

  • 悲しみは羽根をまとって

    Posted by ブクログ

    止まってはいけない気がして1日で一気に読んだ
    そして死ぬほど泣いた
    ずっと悲しくて悲しくて… 悲しみには決しておわりがないこと ただ形をかえてそこにあることがこんなに美しく悲しく文章にできるなんて…
    思い出しても悲しい これを書いてても悲しい
    ただ悲しさを知って生きる方がいい気がした
    そこは少し幸せだった

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    2026年06月22日
  • 悲しみは羽根をまとって

    Posted by ブクログ

    妻を亡くし、大きな悲しみで身動きがとれなくなっている男の前に、突然あらわれた一羽のカラス。
    カラスはわけの分からない言葉を吐き、ときには助言めいたことを言う。
    残された二人の幼い息子を育て、現実と向き合い前に進むために、カラスは必要な存在だったのかな、と思う。

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    2026年05月02日
  • 悲しみは羽根をまとって

    Posted by ブクログ

    作品紹介・あらすじ

    母を突然亡くした幼い兄弟と、その父親。喪失の重みが沁みこみ始めたロンドンのフラットに、奇妙な喋るカラスがやってきてこう言う――おまえがおれをいらなくなるまでここにいる。ハン・ガンが「いびつなほどのぬくもりと美しさを秘めた本」と絶賛した傑作

    *****

    短い章が積み重なって構成された小説になっている。1章が2~3頁、長くても8頁前後、中には1章に数行しか記述されていない章もある。各章は、妻、あるいは母親を亡くした3人の男(父、兄、弟)、そしてそこに突然現れた一羽のカラス。この四者によるモノローグで構成されている。

    起承転結のはっきりしたストーリーがあるわけでもなく、章によっては詩のようなイメージ。なにをどう伝えたいのか、その方向性はあまりはっきりとは見えてこないように思える。それなのに悲しみや喪失感、それぞれに対する愛情などがひしひしと伝わってくる。最後のシーンなどは本当に美しく、胸にジーンとくる。

    テッド・ヒューズという実在したイングランドの詩人、そして彼の詩がひとつの大きな柱になっているので、彼についてや彼の詩作を知っていれば、もっと理解が深まったかもしれない。

    それと、できれば英語の原文も読んでみたいと思った。というのも、翻訳された本書には、漢字を使う箇所と、あえて平仮名に開く箇所がいくつかある。例えばラストのシーンでは「愛してる愛してる愛してる」と「あいしてるあいしてるあいしてる」という表現が隣り合って現れる。また、平仮名と片仮名を意図的に使い分けている箇所もある。これらは日本語特有の手法であって、読者に強い効果をもたらしているように思う。そんな手法が原文である英語のどのあたりを対象としているのかが興味深い。

    ともあれ、ちょっと実験的な作品のようにも思えるけれど、かなり感動的な読書体験だった。

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    2026年03月08日
  • 悲しみは羽根をまとって

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    最初の数ページを読んだ後、読むのをやめようかな、と思ったけれど、いや、読み終えてよかった。とても、心に残る作品だった。

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    2026年07月04日
  • 悲しみは羽根をまとって

    Posted by ブクログ

    最愛の妻を亡くし喪失感に沈む父と幼い息子たち。彼らの前に言葉を操る不思議なカラスが舞い降りる。
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    そんな冒頭の印象だけで読み進めると困惑するかもしれない、散文と詩が入り混じる独特の文体。
    不躾ながらどこかユーモラスなカラスは、(あとがきにあったとおり)大勢が予想する「悲しみ」のメタファーともとれるし、そう単純じゃないかもしれない。

    しいて言うなら「あえて思い出させ考え込ませ、めいっぱい嘆かせる荒療治」っぽさを感じたかな。
    絶望の底にいる家族が少しずつ再生へと向かう姿に、優しく寄り添う物語でした。

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    2026年06月23日
  • 悲しみは羽根をまとって

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    『悲しみは羽をまとって』 マックス・ポーター

    「テーマとしての前進なんて、愚者のためのものだ。良識ある人ならば、悲しみは長い時間をかけて取り組むプロジェクトだとわかっているものだから。ぼくは断じて急ぎたくない。」

    「誰にも、ぼくたちにのしかかる痛みが過ぎ去るまでの時間を長引かせることも短くすることもできないし、痛みをやわらげることもできない。」


    「男:ぼくはもう悲しまなくなるのか?
    鳥:違う。まったく違う。絶望の状態ではなくなったんだ。おまえはまだ悲しんでいる最中で、悲しむのにカラスはいらない。」

    妻を喪くした夫(父親)の支離滅裂な文章、子供たちの空想と現実が曖昧な物語、メタファーなのかリアルなのかが分からないカラスの存在。
    いつか大切な人を亡くした時になぞるように読める本。

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    2026年05月26日
  • 悲しみは羽根をまとって

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んだ人間によってカラスがいろんな立ち位置になっている。
    私には悲しみを乗り越える為のものに感じたけど…どうなんだろう。

    訳者あとがきも込みで考えてみる…

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    2026年04月25日
  • 悲しみは羽根をまとって

    Posted by ブクログ

    妻を失った父親とその息子たち、そして目の前に現れたカラスの視点が交互に変わっていく。

    タイトル通り、「悲しみ」についての話だと思った。物語でよくあるのが、時間をかけてゆっくりと悲しみを乗り越える様子だが、実際はこの話通り「乗り越える」ことはほぼなく、悲しみと寄り添って常に生きていく様子がある意味でリアルだと思った。

    訳者あとがきがあって初めて色々理解できるところはあった。自分の読解力はまだまだだと思い知らされる…。

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    2026年03月17日