藤野知明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨年だったか一昨年だったか、本書の元となった映画が劇場公開され、数十年ぶりにミニシアターに公開作品を観に行った。
50人程度の収容人数の劇場だったが満員で、パイプ椅子が追加されて公開されていたことを覚えている。
本書は、著者が自身の姉を撮影したドキュメンタリー映画を書籍化したもの。
著者は、姉の様子が明らかにおかしいことに気づいていて、それでも医療の助けを拒んだ両親を説得もできず、著者自身も苦しみ、いざとなった時に、姉の症状を確認してもらえるよすがにしたいと撮影を始めたという。
著者も言及しているが、発症からこれほど時間が経っていても、きちんと治療を受けることでこんなにも状況が改善するなら -
Posted by ブクログ
映画にはなかったお父さんが抗精神薬を勝手に飲み物に混ぜ込んでいた、という疑惑に衝撃。映画を見て、正しくはないが、娘のことを思う気持ちもあったのではないか、だからあれだけ長い間、忍耐強く自分たちだけで「治療」をしようとしたのではと思ったが、印象が大きく変わった。息子である藤野さん視点が強まっているのもあるが、現実からひたすら目を背け続け、その理由を愛情だと自分達に言い聞かせていたのか。映画でも印象的だった家族の似顔絵。医療につながる、つなげる。その解決策を家庭内の露骨なヒエラルキーが阻んでしまった。
お父さんが、単身赴任で定年まで勤め上げたことも「それはあかんわ…」となった。