武内俊介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【一番の学び】
システム導入は手段であり、目的は業務全体をよりよくすること。一つの作業を自動化しても、その前後に確認や転記が残れば、全体の効率はあまり変わらない。まず業務の目的と情報の流れを把握し、業務のあり方から見直す必要がある。
【振り返りたいポイント】
・課題から始める
「どのシステムを入れるか」より先に、何が課題で、何を解決したいのかを明確にする。システムありきで進めると、非効率な業務がそのまま固定化されかねない。
・業務を「線」で見る
個々の作業だけでなく、前後の工程や判断、情報の受け渡しまで見る。部分的な効率化によって、次の工程の負担が増えることもある。
・現場と一緒に設計する
業務の詳細を最もよく知るのは現場の担当者。実態を把握せずに導入すると、かえって現場の手間が増え、部門間の信頼も損なわれる。
・標準化する範囲を見極める
「うちの業務は特殊」で終わらせず、業務を分解する。共通化できる部分と、個別対応が必要な部分を切り分ける。
・属人化を減らす
業務の目的、成果物、判断基準、手順を「業務の地図」として残す。将来の自分だけでなく、後任者やチームにも役立つ。
・小さく始めて調整する
最初から完璧な設計を目指さない。全体像を把握して関係者と認識を合わせ、運用しながら修正する。
【業務設計で実践したいこと】
1.目的と成果物を分けて書く。「何のために行うか」と「何ができれば完了か」を明確にする。
2.まず業務の全体像を書き出す。細かな手順に入る前に、関係者と情報の流れを捉える。
3.個別の事例から共通の構造を見つける。例えば承認業務なら、「誰がハンコを押すか」だけでなく「何を確認するための承認か」を考える。
4.不要な業務を探す。以前は必要だった会議や承認も、現在の目的に照らして見直す。
5.システムは既存の仕組みとの連携まで確認する。単体で使いやすくても、二重入力が発生すれば全体の負担は減らない。
【自分の仕事に引きつけた気づき】
飲食店向けシステムを提案する際も、機能の説明に入る前に、店舗・本部・取引先の間で「どの情報が、いつ、誰の判断を経て流れているか」を確認したい。特に、入力後の確認待ちや修正待ちなど、手が止まっている時間に改善の余地がありそうだ。
定型的な処理はシステムに任せ、人が例外対応や顧客対応に時間を使える業務設計を考えたい。 -
Posted by ブクログ
システムを入れさえすれば、業務は効率化されて万事解決すると思っていたらこの本を読んだ方がいい。
そうは思ってないけど、じゃあ何からしたらいいのかさっぱりわからないという人にも、具体的にどう手を動かしたらいいかのヒントがあっておすすめできる。
学びはたくさんあった。特に、全体の地図→詳細と整理して業務同士を繋げるという考え方が型として定着してなかったので、しばらくこの本の通りにやってみようと思う。
でも、知っていることも多かった。小さく改善する、仕組みを整える、データの流れを押さえる。どれもそうだよなと頷きながら読んだ。
これはこの本が薄いということではなくて、自分が実務ヒント系の本を読むことが多いからだと思う。DXとか手順書とかのテーマの本をよく読む人には知ってる内容が多いと思うし、実際この本も丁寧に参考文献を記載してくれている。
実務経験が浅い人や、業務整理に初めて向き合う人には強くおすすめできる。ある程度経験を積んだ人は、参考文献から気になった一冊を直接読む方が早いかもしれない。 -
Posted by ブクログ
今まさにDX担当に今年から任命されたものです。システム導入ありきについつい議論が傾きがちになるので、業務を理解すること、業務を設計し直すことを行わないと本質的な改善ならないと言う示唆は肝に銘じて行う必要があると改めて感じました。
内容に関してはやや説明が冗長のためもう少しコンパクトにまとめることもできると思いました。この考え方を業務部も含めて普及させるには、書籍ではなく違った方法で伝えていく必要もあるのではないかと感じました。まだ記載されている内容は一度DXプロジェクトを経験している人であれば理解をしてる内容なのかもしれません。この書籍に書いてあることが深さも含めて全てではないと言う事は肝に銘じないといけないと。
また具体的な進め方に関しては企業によって異なりますし、そこに対しては、この本ではなく、自分自身が向き合うしかないのだと感じました。第7章でDXのストーリーも掲載されていましたが、実際はもっとドロドロとして生々しいと思います。
業務理解と業務プロセスの改善は、一朝一夕でできるものではなく、時間をかけて覚悟を決めて向き合っていく必要があると思います
ただ、自分のDXに対する基本的なスタンスが改めて間違っていないと確信できましたし、それがきちんと言語化され整理されていることには非常に価値があると感じました。