辰濃和男のレビュー一覧

  • ぼんやりの時間
    ぼんやりすることを肯定的に考察したエッセイ。

    生産的であること、達成することだけが人生の価値ではないだろう。散歩をすること、景色の美しさを楽しむこと、風を感じること、物思いにふけることも、生を楽しむことそのものだろう。

    ソローの散歩の目的は、心に活力を与えること、生命力を得ること、大自然の滋養を...続きを読む
  • 四国遍路
    四国遍路を歩くということ。
    そのこと自体の実感の重みを感じました。
    一つ一つのお寺、詳しい歴史等については多く触れていませんが
    歩いていく筆者の姿がみえてくるような。
    様々の人生を受けとめる、力を
    私も実感したくなりました。
  • ぼんやりの時間
    志賀高原に樹齢800年のしなの木があるんですが、この本を読んだ時その木を思い出して、しなの木の前でいつまでもぼんやりしたいなという気分になりました。でも全体的に同じような例が繰り返し書かれているので、一気に読むとちょっと飽きてくるかも。ぼんやりしたい時に少しずつ読むのがオススメです。
  • ぼんやりの時間
    岸田衿子などの紹介がよかった。できれば、その路線で最後まで行っていただきたかった。後半は同じことの繰り返しのような気がした。何となく書きすすめていくのではなく、もう少し系統だててほしかった。
  • ぼんやりの時間
    非常に心地よい時間でした。ひと言でいえば…そう、肌としっくり合う感覚。
    幸せな温もりを感じながら、ゆっくりと解されたひと時でした。
    “ぼんやりの時間”に込められた著者の思いは、タイトルに惹かれ書店で手にした時に想像していたものより、もっとずっと豊かで奥深でした。衝動買いだったけれど、果たして正解。
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  • 四国遍路
    体験談を読むことで擬似的な追体験をしてお遍路参りをより知りたかった。
    一番札所から順を追った体験記を綴った体裁だが、各章ごとにテーマが決まっていてそれについて話がまとめられている。読んでいるうちにいつのまにかテーマが絡んできて「なるほど」と思うことがしばしばある。
    また、その当時の体験記だけでなく著...続きを読む