ケネス・ロゴフのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026/03/20「ドル覇権が終わるとき」ケネス・ロゴフ(村井章子訳)
1.ドル覇権体制は米国経済の圧倒的な力が支えてきた
長期間の赤字が累積して、今や覇権体制が基盤から揺らいでいる。その現状分析である本書は素晴らしい内容。
ただし「未来図」が描けているわけではない。
また現在AIを梃子にして、「エクイティ資本主義」でファイナンスを回している米国戦略がどのような展開をしていくのか、目下最大の関心事には殆ど触れられていない。アカデミズムの限界とも思う。
2.日本経済の急減速1990-の要因
①円高
②出生率の低下 労働力人口構造の変化
生産年齢減少、女性の増加、高齢者の増加=非正規雇用増
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Posted by ブクログ
基軸通貨が持つ意味合いをユーロや元、円などと比較しながら、歴史をたどる一冊。
かつての基軸通過はギルダーやポンドであった。それは世界を牛耳っている証であり、多くの恩恵を受ける。貿易などはほとんどが基軸通貨で行われるようになり、現代では70%ほどがドルで取引が行われている。自国の通貨が基軸通貨となることで、GDPが底上げされたり、ルールづくりを優位に進めることができる。また、現金調達も圧倒的に容易である。とはいえ、軍備費を多く支払ったり、保険的立ち振舞を求められたりするので不利益を被ることもある。70年続いているドル覇権はどこまで続くのか、現在の挑戦者である中国との競争の行く先が楽しみである。 -
Posted by ブクログ
「世界の通貨システムの変遷に関する経済学的な説明の中に、個人的なエピソードを織り交ぜた」と著者。
この「個人的エピソード」が結構面白い。
世界各国の重鎮と直接面会した時に話が随所に盛り込まれている。
世界中で低金利が続き、インフレが起きないと思っている人がたくさんいることに警鐘を鳴らしている。実際インフレは起きた。
最後の最後に、トランプ氏が大統領に再選されたことに触れ、「ドルによる平和は永遠に続くという前提は、すぐにとは言わないが今後10年のうちに覆される可能性が高い」
と綴っている。
IMFのエコノミストを務め、チェスの天才でもある著者の警鐘はどの程度のリアリティを持つのだろう。