マイクロアグレッション研究会のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
社会の構造や制度、育った環境や身近にあった文化などにより、知らず知らずのうちに備わったステレオタイプや偏見によって、日常生活でのやりとりや態度に「あからさま」ではなく「あいまい」な形態で表れる無意識で見えにくい差別。これをマイクロアグレッションとし、人種・ジェンダー・性的指向のそれぞれに対する影響、被害者側だけでなく加害者側の心理等についても考察している。
私はシスでヘテロの男性なので、日本にいる限りマジョリティに属する。
他人を観察していて思い当たることがあったり、もちろん自分自身を振り返って懺悔する部分も多々あって、読んでいて苦しくなってくる。
マジョリティ側が作り上げた社会構造や制度で -
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Posted by ブクログ
マイクロアグレッションとは、ありふれた日常の中における、ちょっとした言葉や行動や状況であり、意図の有無にかかわらず、特定の人や集団を標的とし、人種、ジェンダー、性的指向、宗教を軽視したり侮辱したりするような、敵意ある表現のことである。あからさまな(害意のある)ヘイトクライム、ヘイトスピーチに対しては、対処のしようもあろうが、無意識(ときには善意)の下でなされるマイクロアグレッションに対しては、対処が困難である。差別をする側(本書では白人男性)が差別をしている自覚もないだけに、話はややこしい。自分は差別主義者ではないと自認していても、社会のあらゆる場面で特権的な恩恵を受けている者(マジョリティ)
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