東山紘久のレビュー一覧
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序文の、「なぜ聞き上手になりたいのですか」という問いにハッとさせられる。
また、「話を聞く」ということが、(話す技術と同様)一種の技術であること、そしてカウンセラーがその種の訓練を積んでいることがわかる。
そして、話す技術は広く勉強されているのに、聞く技術はそうではないという指摘も。
個人的には、第20章の「評論家にならない」という点が特に印象に残った。
「いわゆる評論家や正しいことをばかりを言う識者とは違い、相手の悪の部分や弱い部分、影の部分も認められるということなのです。」(139頁)
正論だけ言えばいいのではない、というのはこういうことなのだな。
なお、2000年発行ということで、現 -
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伝わらないと腹が立つ
受け入れられないとさびしくなる
合わせすぎるとむなしくなる
とにかく人間は難しい。
この帯が全てを語る。一冊。
血液型別の性格診断には全く根拠なし。
それでも、未だに強く信じてる人がいる。
これは強く信じてる人が居続けるかぎり、根拠がなくてもそんなもんかと思わせる一種の暗示。
↑わかるなぁ。ホントわかる。
ほかにも、腹を立てたら負け。
腹を立てた時点で、本心を曝け出してるから。
どこかに自分の弱みと本心が隠れていて、それを晒されてる。
とか。
言った方は水に流すけど、言われた方は岩に刻む。
って言葉。
怖。
屁理屈は黙ってきけ。
屁理屈論争は時間の無駄。
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ネタバレプロカウンセラーの夢分析
心の声を聞く技術
「プロのカウンセラーの聞く技術」が非常に面白く参考になったので、次は夢分析です。
夢は自分へのメッセージという基本スタンスの元に、いろいろな夢に関して実例をあげながら読み解いていきます。一鷹二富士三なすびなど、夢に出てくるものでその夢を判断する夢判断とは異なり、あくまでも夢見者の現在の状況や過去の経験などを鑑みながら夢を読み解いていきます。
多少、強引な解釈だなーと思うものも入っていますが、カウンセリングを行いながら解釈していくことによって、その人の心をほぐしていく1つのツールとして夢分析を用いるところがミソで、フィードバックなして一人でやっている -
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コロナ禍のせいか親や友人などからやたらと愚痴を聞かされて疲弊していたので、もっと楽に聞けないかと傾聴に興味を持った。
これまでは子供の頃から言われていたように「ちゃんと聞きなさい」「真剣に聞きなさい」を実践していたのだが、本書を読むとどうもそれは間違いらしい。
井戸端会議のように聞く⁉︎
いや、そんな聞き方して良いの⁉︎
となんとも驚きのアドバイス。
だが、言われてみれば聞き上手の人の聞き方は、相手の話をサラーッと受け止め深入りせず、それでいて流れに棹を差すように話し手を乗せている。
今まで自分は一生懸命相手の愚痴を全力で受け止め、何か自分にできることがないかと真剣に考えていたが、そうではな -
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本当に飼い主さんとペットに寄り添うには獣医学の知識だけじゃ無理だと実感する機会が最近特に多かった。
そこでインターン先の先生に相談したところ、薦めてもらった本。
専門用語が殆どなく、例も多く挙げられていて読みやすかった。
「その人の心はその人にしかわからない」など、言われてみれば当然だと思うことがほとんどだが、そういうものほど意識しないと頭からつい抜けてしまうことに気づいた。
警戒を解いてくれるような、「良い人」を思い浮かべると書かれていることがかなり当てはまっていると思う。その人たちはもしかすると無意識にそれらを行っているかもしれないが、自分は話すことは得意では無い上、聞くことはもっと苦 -
Posted by ブクログ
話す前に知っておいてよかったことが書いてあった。
・こどもの「お母さんなんか大嫌いだ」
には、全部は好きだけど、一部だけ嫌いの意味(全否定でないことに注意)
「じゃぁ、どこが悪かったの?」と聴いてあげること
・関わる相手と理解が違う場合、また関係を継続する必要がある場合
相手の意見に賛同できなくても、情に賛同すること
「それで...それで...」と聴く
・有名な投機家の伝説や小説をかなり読んだが、最後まで儲かり続けたのは
ひとりだけ。。。その人は、投機家であることを止めて証券会社を起こした人
・夢を肯定してあげること
とうてい無理な難関高校を希望した生徒に対