サラブルックスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
架空の19世紀末、怪物が跋扈し地形も変化し続ける〈荒れ地〉を走る大陸横断鉄道で、偽名の女が父の死の真相を探り、列車の中で生まれ育った少女が冒険する…と書くと面白そうじゃん?
実際面白いんだけど、その設定以上の面白さはなかった。そもそも列車外の描写が中盤まで少な過ぎて〈荒れ地〉の脅威とか怖さがちっとも伝わらなかった。というか、ロードムービーの要素も時代小説の要素も、この設定でありながら絶妙にないので残念。ただ、登場人物達が何度も言及し、幕間でも引用されてきたガイドブックの著者が…という展開は良かったな。
長々と書いたけど、要は「甲鉄城のカバネリ」的な作品を期待して肩透かしを食らったんだ、私は。
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Posted by ブクログ
ハヤカワSF公式Xの宣伝を見て、面白そうだったので手に取ってみることに。
未知の生命体がはびこる<荒れ地>と化したシベリア。そのシベリアを横断し、モスクワと北京を行き来するシベリア鉄道。危険な<荒れ地>を横断するため、乗客らは乗車中に生じた事態に補償が無いことに同意して乗車する。
前回の運行で生じた"事故"が、車窓の設計に原因があったとして、ガラス職人である父親が糾弾されたことに納得できないマリヤ。<荒れ地>の解明に心血を注ぐ、博物学者のヘンリー・グレイ。列車の中で生まれてから外の世界に出たことのない、乗務員の少女ウェイウェイ。謎めいた無賃乗車の少女エレナ。様々な立場と思 -
Posted by ブクログ
英国の新鋭サラ・ブルックスのデビュー長篇。
改変歴史ものSFで、北京とモスクワを結ぶシベリア横断急行の機関車の中で繰り広げられる物語。
人間が安心して暮らせる土地はターミナルである北京とモスクワに限られており、路線の途中の土地は<荒れ地>と呼ばれていて、未知の生命体が蔓延っている、という世界観。三人の語り手がおり、視点が章ごとに入れ替わる構成になっている。
これはかなり個人的な好みの問題だけど、この三人の語り手がいる、というのがちょっととっつきにくかった。後半になると章が細かく、視点人物の入れ替わりが激しくなって位置関係が把握しづらい。章ごとに切り替わるので、あまりに突飛すぎる視点変更と