田所昌幸のレビュー一覧

  • 世界秩序 グローバル化の夢と挫折

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    1章ではグローバル化の条件、2章、3章では歴史的な帝国の興亡を振り返り、4章でポストアメリカの世界、5章ではその中での日本のあり方が描かれる。
    5章で問われる日本の立ち位置では、大国でも小国でもなく、特に豊かでも貧しくもない日本の等身大をいかに日本人自身が受け入れるかが鍵になるように受け止めた。「日本の凋落とアジア諸国の台頭は世界が平等になったという意味で、喜ばしく考える人がいてもおかしくはない」との指摘には膝を打つ。少なくともアジアの収奪を問題視していた左派がこの状況を不満に思うのは筋が通らないのではないか?
    過去の栄光にとらわれた余計な虚勢が日本の最大の弱みではないか。

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    2025年11月18日
  • 世界秩序 グローバル化の夢と挫折

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    少し早足で読んでしまい消化不良気味だが、時間をおいて再度理解して読みたい。
    歴史的な経緯を踏まえて、時間的に長い射程を踏まえて論じるということも大切だと感じた。

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    「リベラリズム」は今日多様な意味でつかわれる品乱を招きやすい言葉だが、一般的には集権的な権力による階層的な支配ではなく、自由な主体の合意による社会関係の組織化を重視する考え方と見てよいだろう。経済生活でも国家による集権的な管理より、分権的な民間市場を重視することもその要素の一つだ。

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    2025年11月16日
  • 世界秩序 グローバル化の夢と挫折

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    世界秩序って、今の時代変化を表すキーワードの一つだと思う。過去の世界秩序の進展と崩壊の歴史が手厚く整理されており、頭が整理される。
    他方で、筆者独特の回りくどいというか、おそらく自分が語りたいテーマに逸れる事も多々あり、星マイナス一つ。

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    2025年11月16日
  • 世界秩序 グローバル化の夢と挫折

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    世界のバランスが変わり、複雑な調整を放棄した大衆が幅を利かせるなかで日本も変わらざるを得なくなるであろう。そのためには、ただの多数決になり果てた民主主義と支配の一形態でしかない資本主義を、何のために受け入れ何を犠牲にすべきなのか、議論することが求められるのではないか。

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    2025年11月11日
  • 世界秩序 グローバル化の夢と挫折

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    大国の作り出す世界秩序を古代から現代まで見つつ、自由主義陣営及び日本がポスト・グローバル化の時代にどう生き残るのか検討したもの。アメリカが自ら作り出した世界秩序を自ら破壊したとの言説は、読んでいて面白く感じた。

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    2025年10月20日
  • 世界秩序 グローバル化の夢と挫折

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    鳥瞰図、としてバランスの取れた記述だと思う。巨大国際金融資本の動向についての言及が少ない気がするが、一般教養の新書としては良い本でしょう。

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    2025年10月12日