ジューン・ハーのレビュー一覧
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1958年朝鮮王朝・英祖の時代
18歳の医女ペクチョンは、恵民署で4人の女性殺害の容疑者となった恩師を助けるため、事件を独自に調べ始める
そして同じように事件を追う捕盗庁で働く青年オジンに出会う
二人は協力し合い犯人を追うのだが…
『イ・サン』『赤い袖先』『トンイ』
英祖王が実の息子の世子を米櫃に閉じ込め餓死させたというエピソードは有名ですが、
やはりこの時代はドラマになりますね~
王である父と世子である子との確執…
やがて世子は壊れていく
そんな世子のある史実がこの作品の事件に深く関わっていき、物語のキモとなる!
誰が悲惨な事件の犯人なのか?
という推理を楽しむのは勿論
医女ペクチョンの -
Posted by ブクログ
作家は韓国生まれアメリカ育ちで、元は英語で書かれたものである。ディアスポラ文学というらしい。
18世紀の李氏朝鮮 第21代国王・英祖の時代。韓国の歴史ドラマでいえば、トンイとイサンのちょうど間にあたり、トンイの息子が英祖で、英祖はイサンの祖父になる。
母の大好きな韓国ドラマを、斜めに見ていたおかげで、すんなりと情景がイメージできた。
念願の内医女になったペクヒョン。かつて医術を学んだ恵民署で4人が殺害され、恩師が捕らえられた。恩師の無実を証明しようと、捕盗庁のオジンと共に真犯人を探す。
韓国らしい深い情と愛と恨が詰まった物語である。庶子であるペクヒョンの、これまでに受けた試練が原動力となり、彼 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2025年の35冊目は、ジューン・ハーの「宮廷医女の推理譚」です。2023年のアメリカ探偵作家クラブ賞YA部門受賞作です。読書の舞台は、1944年のサンフランシスコから1785年の朝鮮国、英祖王の時代に飛びます。この身軽さが読書の魅力の1つだと思います。
韓国を舞台とした歴史小説を初めて読みましたが、テレビドラマで馴染みが有るせいか、割りとすんなりと物語に入り込めました。朝鮮国特有の固有名詞に関しても用語集が巻頭に付いていますので、見返しながら読み進める事が出来ます。
テイスト的には、ホリー・ジャクソンの作品に近いと思います。主人公も18才の内医女ベクヒョンと同い年の捕盗庁の従事官ソ・オジンと