廣瀬直紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ博士課程在学中、あるいはポスドクとして企業への就職を考えている研究者の方に、心からお勧めしたい一冊です.
本書は、企業で研究者として成果を出し、キャリアを飛躍させるための極めて実践的な戦略を解説しています.「専門性さえあれば何とかなる」という考えが、いかに企業では通用しないかを痛感させられました.
特に印象的だったのは以下の点です.
成果の定義の違い: 企業では論文数だけでなく、「いかに会社の利益に貢献したか」が問われます.その「利益」が、売上だけでなく、ステークホルダーとの関係構築や社内での影響力拡大など、多岐にわたることを具体的に示してくれます.
「裏KPI」の存在: 公式な目標の裏にある、上司や組織が本当に望んでいる「言語化されない目標」を読み解き、そこに貢献することの重要性は、まさに目から鱗でした.
人間関係の重要性: レポートラインの遵守や根回しの技術など、アカデミアでは軽視されがちな「社内政治」を生き抜く術が具体的に書かれており、これを知っているのと知らないのとでは、キャリア形成に大きな差が出ると感じます.
専門性を活かすも殺すも、企業のルールを理解し、その中でうまく立ち回れるかにかかっています.「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に、本書で企業研究者としての「戦い方」を学んでおくことを推奨します.