マイケル・E・ガーバーのレビュー一覧
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ポップな表紙だが、内容を非常に極太。起業に興味がある人には必読書。
起業家の中には、①起業家、②マネージャー、③職人の3つの人格が内在しているが、スモールビジネスのオーナーの多くは、職人に比重が寄っている。この3つの人格がバランスよく配置された場合、起業家が新しい世界を切り開き、マネージャーがその基礎を固め、職人が専門分野で活躍することで思いがけない力を発揮する。しかし、多くの人が職人から経営者になるため、どうしても視座が低くなってしまう。
起業の目的は、目の前の仕事から開放され、他の人のために仕事を作り出すこと。ただ、人のため仕事を作り出すといっても、ただ仕事を任せて管理を放棄すると失敗 -
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職人タイプの経営者が規模を拡大しようとしたときにぶち当たる問題と末路についての話は「僕のことかな?」と思いながら読みました。
今ソフトウェアエンジニアの独立は非常に敷居が低くなっていて、またフリーランスエンジニアとして自由な働き方と持て囃されそのまま法人化した僕のような人間に全く足りていない経営に対する心構えを教えてくれる本です。
20年も前の本ですが、『はじめの一歩』として経営者の考え方の事始めとしてとても良い本だと思いました。
もう少し早く読んでおきたかったですね。・・・でも実際に痛い目見てないとここまで真面目に読まなかったでしょうね。 -
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起業する=自身で組織を運営し、継続させていく とはどういった視点が必要になるのかを「起業家」「マネージャー」「職人」という区分を通じて分かりやすくまとめられている。
起業をイメージすることにも役立つが、サラリーマン(組織の一員という意味で)として働くうえでも、自身の立ち位置ってどこ?何をすることが求めれるポジションなのか?組織全体としてできていること、できていないこと、そのうえでこれから自身がどうするのか?ということを考えることを手助けしてくれた一冊。
下記は感じたことをメモ。
起業するということは、組織、ビジネス共に継続し成長する必要がある。目の前の取り組みに没頭することで伸びていくのは最 -
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ネタバレ将来起業を考えている人にとっては重要な指針となりえる良書だと思います。
まず初めに、企業のほとんどが約1年で失敗(つまり倒産)している厳しい現実を紹介してくれます。
そして、それ(失敗)がどのようにして起こったのか、その具体的な内容の例示から、本書は始まります。
ここで述べられる失敗の状況を目の当たりにして、多くの人は(その身に覚えのある内容に)ハッ!とするのではないでしょうか。
(私もその一人なのですが。。。)
夢や独創性のあるプロダクトを世に送り出したくて起業したにもかかわらず、繁忙と未分掌、そして社内動向の把握不能により、当初の目論見から外れた業務に時間を費やさざるを得なくな -
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起業の「あり方」「やり方」が、物語調・ストーリーでわかりやすく書かれている。英訳っぽさはあるけど、十分に読みやすい。
起業だけでなく、仕事をする人すべてが読むべきだと思う。
理由は、「起業家」「マネジャー」「職人」の3タイプについて書かれており、たいていはそのどれかに自分は当てはまるのだが、これを読むことで他パターンのことを知れるから。すると、自分が仕事をしている中で、自分以外の立場のことを考えやすくなり、仕事がやりやすくもなり、その立場の人になることもできるから。
また、単純に、起業自体にも僕は興味あるということもあり。
一度読むだけでは身につけられなさそうなので、また読み返したい。 -
Posted by ブクログ
嫌な仕事なんてそもそも存在しない。 仕事が嫌な人間がいるだけのことさ。 嫌な仕事をやらせられることになれば、言い訳を探したくなるからね。 そういう人間は仕事のことを、自分を試すチャンスとは見ずに、自分に与えられた罰だと考えてしまうんだよ。 従業員がそんなことを考えれば仕事はつまらなくなってしまうし、 顧客から見て魅力的な起業に見えるはずがない。これでは、 目指す方向とは正反対になってしまう。
私が思うに、自分たちがカーテンを閉めて先入観が決めているだけに過ぎない。正しくは、それが自分にとってどうなのかということをいろいろな人の視点や期間を入れてもっと俯瞰して考えるべきだと思う。
個人のレベル -
Posted by ブクログ
僕自身色々な事業のスタートアップをしてきたので、事業のスタートから定着するまでのざっくりした流れはわかるのですが、「ボヤッとした全体像」が「ハッキリと見える」ようになりました。
特に
・将来の組織図を作り役割を明確にすること
・組織図に沿って役割を明確にし契約書に署名すること
・全ての業務において最善の仕組みを作り誰でも活用できるようにすること
はスーと響きました。
これを読んでから僕に芽生えたのは、
「事業改善に対するエナジー」です。
早速、現在の仕事、転職予定の仕事、身内の仕事で実践して効果検証していきます。
ただ改善できる気しかしません。 -
Posted by ブクログ
p56 起業の目的は、〜他の人たちのために仕事をつくりだしてあげること〜
p108 〜どんな店であっても、お客さんは何かの期待を持って店に入る。〜期待を裏切られたお客さんは、がっかりして二度とその店に行こうとは思わない。
p117 あなたの事業はあなたの人生ではない〜事業とは〜独立した生き物のようなもの〜生命力の強さ〜によって寿命が決まる〜
p121 どうすれば人でなくシステムに依存した事業をつくることができるのか〜専門家依存型ではなくシステム依存型の事業〜偉大な事業とは〜非凡な人々によってつくられたものではない。平凡な人が非凡な結果を出すからこそ、偉大なのである。しかし、平凡な人が非凡な結果