北村節子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
朝ドラ化された『あんぱん』や『ゲゲゲの女房』に近い構成の作品でした。
世界のジュンコ·タベイが活躍する隣でイタズラっ子仲間のように隣で笑っていた筆者と田部井さんの青春を描いています。
1975年のエベレストから1992年の七大大陸最高峰、その後の山への気持ちを語って本書を終えていますが、田部井さんのエベレスト登頂50周年をきっかけに2025年のあとがきまで加わると、まるで一つの映画を観ているようでした。
昭和軽薄体、今で言うおじさん構文(?)のような文章が続き、事の過酷さを隠すのが上手だと感じました。
一つひとつの山の辛さは別の誰かが書いた書籍があるため省略されており、物語の進みも早く楽しく読 -