西倉実季のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近よく耳にする「ルッキズム」(狭義では、「見た目や外見に基づく差別や偏見」)という概念に関し、そもそも「ルッキズム」とはどういう意味か、ルッキズムはどうして問題なのか、どうすればルッキズムを解消できるのかといったことについて、読者と一緒に考えながら、確認・整理をしている。
「ルッキズム」とは何かということをはじめ、本書ではルッキズムをめぐる様々な問いにすっきりと答えが出ているわけではないが、中学生との対話形式で丁寧に考察が進められており、様々な角度からルッキズムについて考えを深められる良書だと感じた。
ただ、もともと自分は、ルッキズムが殊更に問題にされる風潮に違和感を持っていたが、本書を読ん -
Posted by ブクログ
本書が提示するのは、ルッキズムを個人の「心の傷」や「思いやり」の問題に閉じ込めず、社会の「構造」として捉え直す視座だと思う。
「自分の顔や心のせいだと思っているうちは……顔を変えるとか、強い心をもつとか、そういった対処方法しか選べません。(中略)でも、社会のなかで広く問題をとらえることができれば、いたずらに自分を責めるところで終わってしまわない」
この指摘は、2000年代までの「自己責任(新自由主義的実存主義)」の時代から、2010年代以降の「構造主義的回帰」へと向かう思想の潮流と見事なまでに合致している。
かつてX JAPANのhideは、肥満児として校庭を走らされた屈辱を語っていた。 -
Posted by ブクログ
ルッキズムの言葉の意義を通じて、最近の世の中についても知ることができた1冊でした。
遠回りをしながら問への答えを導くこともあるので1回読むだけでは少し難しいかも。
筆者が色んな切り口から外見は個人の問題ではなく社会の問題だと強く訴えかけていたのが印象的でした。
自分も学生時代、外見について悩んだり苦しんだり、そればかり考えていた時期があったなと思い返し、あの時の悩みへの答え合わせにもなった本でした。
中学生に向けた本かもしれないけど20代の私が読んだ感想として、ルッキズムや外見を通して、様々な社会の問題に目を向けることができ、現代の学生など若者の風潮を知ることができたり新たな発見があり