佐藤八寿子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「ていねいな暮らし」に少しあこがれて、でも少し経ったら「なんだそれ」って思いだしたこの気持ちはなんだろうと思って手にとった。読んでよかった。
花森安治という人間はこの本読むまで知らなくて、どちらかというと「ていねいな暮らし」のキーワードからこの本を読んでみた。コロナ禍もあって「ていねいな暮らし」がやたら目に入ったし、一つ一つに時間をかけることがなんかいいなと感じたけど、自分が続くわけないよなと思ったし、また「ズボラ〇〇」「雑に生きてる」といった、ていねいな暮らしの逆張りみたいなブームもSNSでみてたこともあって。
想像してた以上にボリューミーで、範囲が広くて、ここ120年くらい日本(や世界) -
Posted by ブクログ
「暮らし」の本かと思って手にしたけれど、読んでみると、全編、花森安治研究(?)という印象の本でした。
(タイトル字体や表紙絵から、察して当然、だったのかも、ですが。)
あらためて、花森安治という人を通して『暮らしの手帖』という雑誌やそれが多くの人に読まれた時代背景を知ったので、暮らしの本というより、一つの昭和史として読む本かなー?という印象。。。
P104
(1978年生まれの市川慎子(のりこ)氏の『高級で上品な(ものを志向しがちな)奥様は「ミセス」で、堅実で現実的な(ものを志向しがちな)おかあさんは「暮らしの手帖」といったかんじだろうか』という一文と出会って)若い世代には筆者と全く異なる印