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羨望と同時に嫉妬をもかきたてる〈ていねいな暮らし〉は、現代日本特有の文化なのだろうか。あるいは近代化におけるリスペクタビリティや現代のSDGsなどと比較される普遍的・世界的な傾向なのだろうか。戦前戦後と一貫した美意識をもち『暮しの手帖』を創刊した花森安治の足跡から、松浦弥太郎や無印良品の中華圏における流行、コロナ禍における生活スタイルの見直しまで、連綿と続く〈暮らし〉へのあこがれの社会史を追う。
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Posted by ブクログ
「ていねいな暮らし」に少しあこがれて、でも少し経ったら「なんだそれ」って思いだしたこの気持ちはなんだろうと思って手にとった。読んでよかった。 花森安治という人間はこの本読むまで知らなくて、どちらかというと「ていねいな暮らし」のキーワードからこの本を読んでみた。コロナ禍もあって「ていねいな暮らし」が...続きを読むやたら目に入ったし、一つ一つに時間をかけることがなんかいいなと感じたけど、自分が続くわけないよなと思ったし、また「ズボラ〇〇」「雑に生きてる」といった、ていねいな暮らしの逆張りみたいなブームもSNSでみてたこともあって。 想像してた以上にボリューミーで、範囲が広くて、ここ120年くらい日本(や世界)がどう動いてきたか書かれていて、教科書に載ってるような文豪や芸術家がでてきたり、「昭和のくらしとは」「神戸の気質とは」「大田区の歴史とは」みたいなものも書かれていて、一見「脱線しすぎ」と感じそうだけど、実はタイトルどおりの中身で脱線しているわけではなくて。勉強になったし人物から土地の歴史を学ぶことってこんなにおもしろいんだなと気づくことができた。 「ていねいな暮らし」が終着点(目的化している)ということに嫌悪感があったのか。答えはまだ曖昧だけど、考えるヒントにはなった!
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佐藤八寿子
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