関千枝子のレビュー一覧

  • 広島第二県女二年西組 ――原爆で死んだ級友たち

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    経験した人しか分からない地獄のような悲惨な有様を、それでも私は一生懸命想像してみる。
    心をずたずたにされながら、涙をこらえながら。

    戦争を知らない世代に絶対に読んでほしい。

    核の抑止力などとのたまう、世界の指導者たちに読ませたい。

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    2025年08月13日
  • 広島第二県女二年西組 ――原爆で死んだ級友たち

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    ネタバレ

    爆心からほど近い地点にいて被曝し、大火傷を負って亡くなった女子生徒たちの壮絶な記録。少しの差で生き残り、それに負い目を感じている人たちの苦しみの記録でもある。
    当時庶民がどんなふうに日常生活を送っていたのかがよくわかる内容だった。地域差もあるだろうけれど、国民みんなが戦争に駆り出されていたと言っていいのだろう。使えるものはなんでも使うといった状況だったようだ。今ではやっぱり考えられないことが沢山起きていた。
    なにより、筆者のクラスメイトひとりひとりの行方を追っているのが凄かった。「普段はこういう子だった」という思い出とともに語られる死の間際の姿は、あまりに苦しくて何も言葉にならない。最期の瞬間

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    2025年08月08日
  • 広島第二県女二年西組 ――原爆で死んだ級友たち

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    冷静な目線で、でも一緒に過ごした同級生のあの日からの動向を追った稀有な著作。
     ドラマではなく、ドキュメンタリーでもなく、何かテーマを含んだ本ではないのだけれど、だからこそ尚更、深い所で胸をうつ。

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    2025年08月06日
  • 広島第二県女二年西組 ――原爆で死んだ級友たち

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    昭和20年8月6日広島第二県女二年西組。
    爆心地近くに動員されていた教師3名、生徒38人が20までに死亡。一人生き残った生徒も37歳にしてガンで死去。
    たまたま欠席して生き残った7名。筆者もその一人。学友一人ひとりの最期を、30年以上かけて遺族をたどり記録した屈指のノンフィクション。

    10代の女子が辿った運命。
    生き残った者たちの使命。

    戦争に関する記録として後世に残したい一冊。

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    2025年08月05日
  • 広島第二県女二年西組 ――原爆で死んだ級友たち

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    ネタバレ

    被爆前後のクラスメイトの生きた証を伝えるんだと言うこの方の執念に感動。
    犬死にで結構。それが伝われば充分だと言う気持ちに至るまでの関係者のプロセスは想像を絶する。
    あの日確かに友達は生き、投下後苦しんで死んで行った。
    原爆が無ければありふれた女子高生のこの壮絶な手記から全体が浮かび上がってくる。
    我々日本人だけでなく訪れた他国の人々にも
    読んでもらいたい。
    自分の中では「夜と霧」に匹敵する戦争体験手記

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    2024年02月19日
  • 広島第二県女二年西組 ――原爆で死んだ級友たち

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    広島に落とされた原爆。あるクラスの少女達に訪れた壮絶な「死」。
    彼女たちの記録を調べまとめた著者は、当日欠席したために生き残った、死んだ彼女たちのクラスメイトだ。だからこそ、死んだ女学生一人一人の記録は生き生きしている。ただの女の子達だったことを痛感させられる。

    クラスのみんなが、行事式典で、ある先生が失敗したことを笑った。その時、担任の波多先生は全員に笑った理由を聞く。それぞれが「みんなが笑うから」と答える中、一人だけ「先生の失敗がおかしかったから」と答えた。
    波多先生は、自分の言動に責任を持てと、その子以外の全員に説教をした。

    担任波多先生のこうしたエピソードは胸が痛い。
    若い女教諭。

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    2013年09月25日