渡辺カナのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
これは・・・心がザワつくな
阿部センセイの『空灰』とは違った感じで、心がザワザワした。心地よい、炭酸にも似たザワザワ(・・・伝わったら嬉しい)
落雷のような、ハッキリとした衝撃を読み手に与えている、とは言い切れないが、読み手の心に響かせられる、腰の入ったパンチを打てる少女マンガです
荒削りだが、しっかりと芯のある画で、ポジティブな面も、ネガティブな面も含めて、心理描写を真っ直ぐに、丁寧に描いている
こう言う、淡い感情が絡み合う少女マンガ、大好きだなぁ
傍目から観れば、取るに足りない悩みで、その解決も見事と褒められるものじゃないかもしれない
だけど、当の本人にとっては大きな問題で、半ば善意の押し付けだったかも知れなくても、最後まで心に寄り添ってくれ、勇気を持って、その一歩を前に踏み出せた
そんな、心に確かなイイ変化を得られたキャラの浮かべる、心からの笑顔が本当に、本当に眩しくて、「あぁ、いいなぁ」と羨ましくなる
この巻のラストで、二村さん→四宮くん的な展開に発展しそうになったのは、安定感のある少女マンガが好きな(でも、定石無視で奇抜なアイデアで、読み手を振り回してくれる少女マンガも好きなのである、結局)私にとっては嬉しい限り
やっぱり、少女マンガは、こうやって読み手の心をザワつかせられて何ぼですかね?
印象に残っているシーン、それを聞かれたら、迷わずにVol.4〈冬と片想い〉の27pの1+2コマ目
失恋を苦い思い出にして、強く蓋をしてしまわずに、自分をフッた相手を「ステキ」と思え、そんな相手を好きでいた自分を誇れる
とっても難しい事でしょう、これは・・・あぁ、ザワザワするなぁ、心の表面が
ちなみに、お気にいっているキャラは、(まだ)脇役ながらも、主役に負けないだけのイイ味を含んでいる市川くん。彼と絡んでいる時、四宮くんの魅力は引き出されている、と思うんだ・・・なんか、腐女子を喜ばせちゃいそうな文句になってしまったw -
Posted by ブクログ
好きな人とクラスが離れて落ち込んでいた海美帆(うみほ)に声をかけてきた、(自称)有言実行委員会委員長・愛崎八千代。八千代は海美帆の片思いを応援するという。全力で人を応援しようとする八千代に海美帆はとまどうが、しだいに彼女に影響を受けていく。
とにかく絵がキレイでキラキラ。
だけどお話もキャラもきちんとしっかりしてて、好印象!
主人公も登場人物もみんなすがすがしいいい子でほんわかする~。
転校生の四宮くんの「人と話すのが苦手」、自分が悪く言われてるんじゃないかっていう疑心暗鬼、でも仲良くなりたいっていう感じすごいよくわかる。
けなげに頑張る子たちがいとおしくなる漫画。 -
Posted by ブクログ
表紙買いでした。
読み切り集、ということで手に取ってみて、お試し感覚で財布のひもが緩みました。
でも正直、財布の紐が緩んで正解だったと思いました……!!
男の子も女の子もきらきらしてる、笑顔と涙あふれる青春のシーンが描かれた4つの学園漫画の短編集です。
ところで「泣き顔」がこの作者さんの特徴なのでしょうか。この人は少年少女の泣き顔を描くのが好きなのか? もしくは出版社推し?? とか思うぐらい、泣きどころがそれぞれのお話であるのですが、ストーリーが見事にマッチしているのでぐっときました。
絵柄の甘さととストーリーのあまじょっぱさが相まって非常によいです。個人的にはすきです。一筋縄じゃいかない(いったのもあるけど)のが世の常だよなあ、とも思ってその不条理は悔しさでもありバネにでもなるんだなあ、と思わせてくれました。
「高校生」から離れた年になって、きらきらしている学生さんを見ると、つい、こう、「このきらきらしているのは若さなのか……」というのを身に沁みる本でもありました。冗談です。
等身大、というよりも、「こういう漫画みたいな高校時代ってやっぱり憧れるなあ」、と思わせてくれるようなお話でした。漫画ですけどね。個人的にはおすすめしたい一冊になりそうです。