中村公則のレビュー一覧

  • 盲目の梟

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    題名がかっこいい。私は中高生くらいの時にNHKの動物番組で梟を見てから梟大好き。アイコンも梟です。

    イスラムの男性中心社会で女性の立場の低さは苦しい。しかしヘダーヤトの書く男性だちは社会的地位が高く女性を殴りつけたりするくせに、なんとも情けない。女性だって反撃する。(しかし失うものは女性の方が大きい…)
    作者はイランの貴族階級でフランスカトリックの大学に留学したが、結局ヨーロッパでは学位を取れない。
    いろいろなものに接したが、どれにもなれなかったことで、小説に感じられるイスラムへの意識的及び無意識の皮肉があるのかもしれない。

    【変わった女】
    インドの下宿屋に短期滞在する語り手は、隣の部屋の

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    2025年07月31日
  • 盲目の梟

    Posted by ブクログ

    盲目の梟 サーテグ・ヘダーヤト 批評

    美しい文章を紡ぐ才能を持つ人の数は少ない。それは恐ろしく貴重な才能で、幸運にも持ち合わせた人は、表現の世界において抜きん出た成果を生み出す。そして選ばれし者の中でもさらに特別な人間は、世界中の人々を魅了し、いつまでも読者の心に残り続けることを許される。

    サーテグ・ヘダーヤトという作家の能力は、本人の読書量や努力によるものも勿論あるだろうが、間違いなく選ばれた人間のそれだ。特に表題作においてその才能は遺憾無く発揮されている。文章の構築様式は雅で、選ばれる言葉も鋭敏に磨かれており、絢爛かつ技巧的だ。細心の注意を払いながら撚り合わせて紡いだ糸で編まれたこの作

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    2025年11月09日
  • 盲目の梟

    Posted by ブクログ

    初めて触れたイラン文学かもしれない。文化風俗に上手く想像できない部分がありつつも、楽しんだ。特に巡礼のある種の滑稽さを描いた『赦しをもとめて』が印象的だった。

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    2025年08月24日