京都新聞取材班のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
京都アニメーション放火殺人事件を、地元紙による6年にわたる取材から書き記した一冊です。なぜ事件に至ったのかから、死刑が確定するまでを、様々な立場の人への取材を通して、克明に記しています。
重い一冊でした。亡くなった36名の一人一人に、家族がいて、生活があって、夢もあって。そんな当たり前のことに思いを馳せ、改めて、その被害の大きさを思い知りました。
青葉真司は、無敵の人だったのだと思います。その最後の歯止めとなっていたのが、訪問看護師だったのかもしれない、とありました。そんなギリギリの状態を、どうにか持ち堪えられるように、良い方向に向くように、今日もどこかで、危険を承知で支えている人がいると -
Posted by ブクログ
京アニ放火殺人事件を追ったルポ。
こう言う本は、本当にやるせなくなる。泣いたわ。夢を追っていた人たちを無意味に殺し、夢に救われていた人たちを無惨に殺した。
生い立ち、色々あるし、自分の創作が客観的に見れない気持ちもわかるが、そんなの、世界中の何十億人が何十億の何乗も経験している。
精神疾患の診断もあったようだが、疾患があったから歪んだのか、歪むほどのことがあったから疾患を発症したのかはわからない。
人は、壊れる。
案外簡単に壊れる。
壊れたら元には戻らない。その先があるだけで、壊れたままなのか、再生できるのかそのほかなのかは、いろいろだと思う。
みんなそれぞれだ。
壊れたことには同 -
Posted by ブクログ
絶対に許せない事件だけども、自分の周りの世界がどうにもこうにもいかないで、自暴自棄になった人は何を起こすかわからなくて怖さを感じた。
犯人の生い立ちを考えると、生活保護や福祉施設などのセーフティネットは絶対になくてはならないと再認識されられた。それがないと、同じような自暴自棄な人が増えて、犯罪率が上がっていき、治安が悪化すると感じた。
親ガチャという言葉が一時期話題になったが、親がどんなに悪くても、踏ん張って社会で成功している人はいる。そうではない人との差は何か、親からの支援なし、ましては暴力を振るわれるなどの劣悪な家庭環境の下で育ってもぐれずに大人になれるのか。難しさを感じた。 -
Posted by ブクログ
京都アニメーション放火殺人事件について、被害者、その遺族、犯人である青葉真司、メディアスクラムや死刑制度、事件から裁判、そして判決に至るまでを追ったルポ。250頁ほどだが、丁寧にまとまっている。
読んでいて心痛いのは、やはり被害者らの人生とその遺族たちについての箇所。本書は多角的に検証しているとはいえ、力点として置かれているのは被害者遺族の部分のように思われる。いちばん取材がしやすいというのもあるだろう。
本事件の報道においては被害者らの名前が公表されたり匿名であったり、統一がされていなかった。これは本書内でも説明されているが、匿名は遺族の希望によるものであり、報道だけでなく裁判においても