お金を稼ぐ力、家族、友人、恋人――これらはすべて人生における重要な資本である。
人的資本や金融資本といった資本をどれだけ大切にできるか、そしてそれらにどれだけ時間を投資できるかが、人生の幸福に直結する。
世の中はトレードオフで成り立っている。何かを手に入れるためには、何かを諦めなければならない。この現実を受け入れることが重要である。
そして幸福とは、「自分の好きな生き方を選ぶ自由」にほかならない。
日本という比較的恵まれた環境に生まれたこと自体も、大きな幸運と捉えることができる。この前提を自覚することも、幸福度を高める要因となる。
収入を増やす方法は大きく三つしかない。
①働いて稼ぐ
②倹約する(支出を最適化する)
③運用する
この現実を直視し、自分の生活のどこに不満や問題があるのかを分析する必要がある。
特に「倹約する」という観点では、単にモノを買うのではなく、お金の使い方そのものを見直すことが重要である。
例えば、固定費は意識しないまま流出しやすいため、最優先で見直すべきである。また、日々の支出――外食など――がどのように積み重なっているかを把握することも欠かせない。
さらに、
高い家に住むよりも安い家に住み、その分で高級ホテルに泊まるなど、経験にお金を使う方が人生の満足度は高まりやすい。
現代は、物的豊かさよりも精神的豊かさが重視される時代である。
人が死ぬときに後悔することには、共通点がある。
・正直に生きればよかった
・働きすぎなければよかった
・思いを伝えればよかった
・友人と連絡を取り続ければよかった
・幸せを諦めなければよかった
これらから分かるのは、「自分の本心に従って生きられなかったこと」への後悔が大きいという事実である。
つまり、物では人は幸せになれず、精神的な充足こそが重要である。
真の自由とは、国家や会社に過度に依存せずに生きられる状態であり、それは経済的独立によってのみ実現される。
仕事を選ぶ際には、「会社」ではなく「仕事内容」で判断すべきである。
自分は何をしている人間なのかを明確にすることが重要である。
特に、自分の裁量で進められる仕事は幸福度が高い傾向にある。
与えられる仕事ではなく、自ら生み出す仕事を選ぶことが望ましい。
20代は資産運用よりも、人的資本を最大化する期間と捉えるべきである。
多くの経験を積み、実績を作り、能力を高めることに集中する。この蓄積が将来の選択肢を広げる。
また、人は選択肢が多すぎると迷う。
したがって、あえて選択肢を絞り、意思決定の負荷を減らし、一点集中することが有効である。
人に喜ばれる行動を積み重ね、評判という資産を築くことも重要である。
加えて、物事の本質を捉える思考力を養う必要がある。
長期的な資産形成においては、分散投資が基本となるが、本格的な運用は30代からでも遅くはない。
それよりも若いうちは、人との出会いや経験を重視すべきである。
なお、収入が低くても自営業者の方が幸福度が高いというデータも存在する。
結局のところ、限られた時間を「何に使うか」「誰に使うか」が人生の質を決定する。
一方で、世の中には認知バイアスが存在する。
成功例ばかりが目に入る「サバイバルバイアス」や、自分に都合の良い情報だけを集める「確証バイアス」には注意が必要である。
冷静に現実を捉えた上で意思決定を行うべきである。
パートナー選びにおいて重要なのは相性である。
一緒にいて心地よいか、困難を共に乗り越えられるか。
そのためには対話を重ね、お互いを深く理解する必要がある。
また、「理想の相手を求める」のではなく、「相手から求められる自分になる」という視点も重要である。
人は遺伝的な制約から完全には逃れられない。
しかし、それを前提として活かし、発現した能力をさらに伸ばすことは可能である。
たとえ厳しい社会であっても、知識と選択によって人生は大きく変えられる。
簡単に諦めず、自分の可能性を活かし続けることが重要である。