永井幸寿のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょうど終戦の日に読み終わりました。なにか感慨深いです。
もしも戦争になったら私たちの暮らしはどうなるのか、災害時のときに適用される法律と戦争のときに適用される法律を比べながら教えてくれます。
過去の戦争時に日本軍や外国の軍隊がどのような行為をしたのか、豊富な事例が紹介されています。
この本を読んで一番ためになったのは、軍隊は国をまもるものですが、その国というのは国で平和に暮している一般の人間のことではなくて、政府や裁判所などの国の制度、国体をまもるんだ、ということでした。
なので、さきの大戦では、沖縄の市民を本土防衛の為の捨て石にしたり、満州では、ソ連が攻め込んでくる前に政府や軍人関係者は一 -
Posted by ブクログ
著者は1955年生まれの弁護士。日弁連で災害復興支援委員会委員長などをつとめた経歴がある。いわゆる「有事法制」が災害復旧・補償の枠組みとの比較を通じて説明されており、イメージがつかみやすかった。
日本国家がアジア太平洋戦争時の市民・住民の被害に対する責任を一貫して「受忍論」の名目で否認し、補償を拒んできた以上、来るべき「武力攻撃事態」でも同様の対応が取られるはずだし、東京電力福島第一原発事故で東電と国の責任を否定した最高裁判決が確定した以上、「武力攻撃」による原発事故についても国の責任は間違いなく否定されるはずだ、という議論はまさにその通りだろう。過去の出来事をどう総括するかが未来の出来 -
Posted by ブクログ
戦争に関わる国際法から日本の国内法に至るまでを取り上げ、外国とも比較しつつ解説した書籍。また有事の際における具体的な例を挙げており、理解がしやすい内容になっている。日本特有の権力に対する警戒心のなさを取り上げた章が特に興味深かった。
おわりにの部分だけ納得できなかった。台湾有事において、日本は中華人民共和国に対し一つの中国政策にを認めて、火の粉が日本にかからないようにする事が大切らしい。台湾が侵攻され住民が虐殺されようが日本は知らんぷりするのが吉であると言っているようにしか思えない。確かに日本が戦争に巻き込まれないようにするだけなら、このような外交をとれば良いのだが、隣の火種を見て見ぬふりをす -
Posted by ブクログ
戦争に関連する法律としては戦時国際法がすぐに思いつく。戦時状態にあっても守るべきルールの様なものだが、戦時に限らず、あらゆる軍事組織に対して適用される国際法となっている。よく知られたものとしては、ハーグ陸戦の法規慣例に関する条約、ジュネーヴ条約などが有名である。一方で本書が題材にするのは、戦争の中でも戦い方のルールに関するものではなく、戦時下における国家権力のあり方についてである。世界中で今なお戦争が行われている。イスラエルのガザへの侵攻やアメリカとイラクの衝突、何より近年はロシアによるウクライナ侵攻など、民主的な政治体制が確立され、外交努力などで回避できそうな国家間であっても戦争が起こること