金澤悠介のレビュー一覧
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既存調査では表れなかった、社会投資型国家を志向する「新しいリベラル」について論じた一冊。
新書ながら300ページを超える骨太の一冊で、読み応え抜群であった。
内容を要約すると
「日本政治でリベラルの衰退が叫ばれて著しいが、実は従来型のリベラルと異なる、新しいリベラルの思想を持つ層が現れている。新しいリベラルは社会投資型国家を志向する。それは所得再分配に留まらない、各人の潜在能力の開花のため、「人的資本としての個人」に投資するという面を持つ。この層が積極的に支持する政党は、未だ存在していない。しかし、新しいリベラルの思想は他の保守やリベラルと連帯する可能性を秘めている。新しいリベラルは、日本 -
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「新しいリベラル」という仮説が示す、既存の分析枠組みから漏れていた巨大な塊の存在は、確かに説得力がある。保守と革新の隙間に位置する中間層に光を当てようとした試みは評価に値するし、旧来のリベラルのような教条的な理念を重視しないという分析も妥当であろう。
しかし、論の進め方や結論には、違和感を覚えざるを得ない。
著者によると、政治理念の分類は以下のようになるという。
従来型リベラル:18%
新しいリベラル:23%
成長型中道:13%
福祉型保守:16%
市場型保守:9%
政治的無関心:20%
この分類に基づけば、「新旧リベラル」と「成長型中道」を合わせた勢力は全体の54%に達する。しかし、こ -
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中道連合の野田さんと斎藤さんはこの新書読んだのかな。
読んでこの「新しいリベラル」層を狙って合同を決めたのかな。
いやそうではないだろう。
そうであったら、そもそもこんな政党名にはしないだろう。
確かに、政策は従来のリベラルから一歩踏み込んでいて、
新しいリベラル層をとらえようとしたかもしれない。
しかしそこは高市自民にとられてしまった。
そしてもともとの支持基盤だった従来のリベラル層を逃がしてしまった、、、
政党名をそれこそ「新しいリベラル」にしていればよかったのかも。
しかししかし、昨年夏の段階で、
こんなに精緻にリベラルを分析している書籍があったなんて、、、
従来型リベラル 18% -
Posted by ブクログ
大規模な社会意識調査に基づき、社会思想史・社会哲学と社会調査の専門家の分析によって、「新しいリベラル」を描き出そうとする共著。
著者らによれば「新しいリベラル」とは、政治に社会的投資および次世代と出産・教育への支援を求めるが、戦後民主主義的論点にはコミットしない層のことをいう。その前提として、誰でも成長する可能性があるので、成長を望む人には社会的投資をすべきと考えている。そうして、これらの「新しいリベラル」は、社会意識調査によれば実は最多の層だ、とされている。
さらに、こうした「新しいリベラル」を描き出す前に、日本の従来のリベラルと保守VSリベラルの対立軸が史的に整理されている。これは -
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社会調査として、7,000名のデータをもとに、クラスター分析を行ったという手法自体はよいと思った。
しかし、肝心の「リベラルとはなにか」という定義があいまいなこと、6問での質問でクラスター分析をしているが、その質問が長くかなり文意を理解しなければ質問の意図を理解しづらいことなど、質問紙調査としての欠陥が感じられるのは気になった。
また、新しいリベラルが最多層だというが、従来リベラル層もそれなりにおり、そこは有意差が出るような数値なのかと感じた。よって、著者のやや恣意的な主張にデータを合わせているようにも感じてしまった。
ただ、日本のリベラルが特に衰退しているわけではなく、層としてはそれなりにい